格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★HERO'S公式サイトオープン

http://www.so-net.ne.jp/hero-s/
「HERO'S」が「ヒーローズ」なのか「ヒーロー」なのか、オフィシャルサイトを見てもまだわからず。
それよりHERO'Sの公式ルールが公開されていた。
http://www.so-net.ne.jp/hero-s/07whatsheros/rules.html

第4項  判定
判定は、3名のジャッジにより、以下の判定基準に基づき行うものとし、より多くのジャッジに勝者として評価された選手が勝者となる。(重要度はリストの順番に準ずるものとする)

(a) ダメージ
(b) コントロール
(c) アグレッシブネス
(d) ウェイト

判定にウェイトを考慮するというのは、以前PRIDEがやっていた(現在はどうか不明)が、階級制が前提となっている今の時代、もう必要ないのでは。定められたリミットに合わせ実力を発揮できるだけの肉体を作って試合に挑む、というのがすでに常識になっていると思う。ジャッジが1試合を通して判断するのではなく、ラウンドごとの10点減点方式になっているのはいいと思う。

第9条 グランドポジション状態の選手の顔面、頭部への膝蹴りについては次の通りに定める

(中略)

第2項  双方の選手の体重差が15kgを超える場合(軽量の選手が90kg未満の場合には体重差10kg以上)には、その攻撃を認めるか否かは軽量の選手に選択権がある。軽量の選手が攻撃の禁止を選んだ場合は、グラウンドポジション状態の選手の顔、頭への蹴りおよび膝蹴りの攻撃は禁止、認めた場合は有効とする。

PRIDEと同様、体重が軽い選手の意志によって2つのルールが存在することになっている。これはPRIDEの良くない部分を取り入れた形でいただけない。あるならある、ないならないではっきりと決めた方がいい。まあ、試合直前の「体重の軽い○○選手が、四点ポジションでのヒザ蹴りを、認めたため」というアナウンスでわーーっと沸くのが、PRIDEの風物詩ともなっているが。
HERO'Sの場合だと、四点ポジでの膝だけでなく、グラウンド状態での顔面への蹴りも全面的に禁止される。これだと例えば、猪木アリでの顔面踏みつけも反則だし、足関の取り合いで相手の顔面を蹴るのも反則になる。かなり選手の戦術に影響すると思うが・・・。
グラウンドの顔面パンチに関して、前田スーパーバイザーは雑誌のインタビューで、グラウンド顔面パンチがあると海外で規制されるから無しのルールも検討していると語っていた。例として、オランダでグラウンド顔面パンチが原因で総合の試合がテレビ放送されないということを挙げて。しかし、グラウンド顔面パンチが無ければ規制されないかというと、そうとも言い切れない。実際、リングス時代オランダで行われた試合が、リングスルールであるにもかかわらず、オランダの国会で「野蛮すぎる」と批判されたこともある。現実的に、グラウンド顔面パンチは総合ルールの世界標準となっているため、これを禁止したら選手の招聘にも影響が出てしまうだろうし、禁止は難しいだろう。