格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★川尻防衛期限問題の顛末

NHBnews経由

坂本サステイン代表に厳重注意処分
 過日、本年12月をもって期限を迎える現世界ウェルター級王者の川尻達也の指名試合(防衛戦)を年内に自社主催興行内にて行う予定であったサステイン・坂本一弘代表が、適当な会場の年内の使用が困難との理由から独断で川尻側に対し防衛戦が来年以降になるとの通告をしていたことが判明しました。防衛期限を指定するのはあくまでコミッションに権限があり、プロモーターである坂本代表がそれを行うことは重大な越権行為であります。また、国内で防衛戦を行えないのであれば、国外のプロモーターへ打診して海外にて年内に指名試合を消化する可能性も残されているのですから、坂本代表の判断は大きな誤りと言わざるを得ません。
 この件を重く見たコミッションでは、2005年9月10日付けをもってサステイン・坂本一弘代表を厳重注意処分としました。

川尻の防衛期限についてどういう整合性を付けるのかと思ったら、意外な結末に。これに対して坂本代表の弁明はあるのだろうか。マスコミでシューターの他団体参戦について問われるたびに「防衛期限さえ守ってもらえば制限はしない」と言っていたのに、自身がルール破りをしていたのでは、今後このような発言も説得力がなくなるのでは。
しかし川尻の参戦発表もかなり遅れていたのに、コミッションがそれまで川尻に対して防衛戦についての結論を出していなかったのもどうなのか。「12月までに防衛戦をすべし」という指示があれば、川尻はGP出場を辞退していただろう。
結局、坂本代表が「厳重注意」されただけで、川尻は防衛期限を猶予されGPに出場でき、コミッションサイドは今回だけが特別の猶予であって、防衛期限は必ず守らなければ行けないというルールを再確認させ、サステインは武士道GP出場でステータスを上げた川尻を2月以降の自興行で使えるという、みんなが幸せになる結末になりましたとさ。