格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★田村が桜庭戦について語る

「U−STYLE」を主宰する田村潔司は23日、新イベント「U−STYLE Axis」の試合後の記者会見で12月31日の「PRIDE 男祭り2005 頂−ITADAKI−」について、「オファーがあれば考えて納得するような相手だったらやりたい」と出場に前向きな姿勢を示した。

 また、ファンや主催者が熱望する桜庭和志戦については、「正式な話は聞いていない。どういう形になっていくのか見えないので」と話すにとどまった。

今回のAxisにDSEの協力があったから、大晦日の桜庭vs田村はもう決まったというような論調をあちこちで見るが、DSEサイドのやる気の無さ(例えば、PRIDE30でもAxisの宣伝は全然やらなかったとか)から判断すると、結局DSEは演出や宣伝などに協力(もちろん無償ではない)はしても、金は全然出していないのでは。組まれたカードを見ても、佐伯さんが頑張ったのは見えてが、DSEが力を尽くしたようには見えない。HGとか和泉元彌が出たハッスルとは力の入れ方が違いすぎる。
去年、榊原社長が桜庭vs田村を組もうとした時は「正直難しい」「すでに田村に何度か断られている」とも言っていた。今さらだが、田村の基本姿勢としては桜庭戦は「NO」なわけだ。今回のAxisがその「NO」を覆すほどの内容だったとは思えない。モラエスvsトンプソンを田村が望んだとも思えないし。
というわけで、今回のAxisの影響で桜庭vs田村が組まれるという説には反対。ちなみに、田村はやけにビッグマウス興行に共感を示した発言をしているが、だからと言ってそちらに参戦・あるいは合流することもないと思う。U-STYLEは田村が全部ブックを書いて仕切ることが出来るが、ビッグマウスではそうはいかない。フリーになって以後、プロレスでは自分以外が仕切る試合には出ていないし。ビッグマウスへの接近を匂わしているのは、DSEへの「優遇しないとK-1連合に行くよ」という牽制では。
DSEが桜庭戦以外で田村を使うなら、ほとんどの日本人のカードが決まっていることもあり、あとは美濃輪との再戦くらいしかない。美濃輪はキャラが受けてブレイクしたからハイリターンではあるが、今の田村にとってはハイリスクでもあるか。何しろ最近対戦した相手はほとんど総合キャリア5戦以内の選手ばかり。しかしよく考えたら、顔面有り総合での田村の対戦相手でキャリアが5戦以上の選手はシウバと美濃輪と高田しかいないのだが。
ちなみに、田村がAxisに出場した川田について聞かれた答えはこちら。

田村は試合後、川田について、「次にめぐり合うチャンスがあれば、ぜひ、やってみたい」と対戦を望んだ。

はっきりと「やってみたい」と言ってます。桜庭戦に対するコメントとは対照的。意図したものなのか。
追記:GBRにも情報が
http://gbring.com/sokuho/news/2005_11/1123_pride.htm
こちらでは「桜庭戦 話が来たら 考える」とのこと。フランクは「年内はもう試合しない」と大晦日参戦が無くなったことを明らかにした。今後の予定で7月ネバダでシーザー・グレイシー戦、8月にボクシングの試合と語っているところを見ると、PRIDE参戦の話はうまくいっていない模様。
関連:フランク・シャムロック インタビュー(from GAME AND MMA
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-63.html