格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★K-1WORLD MAX開幕戦感想

キシェンコvsリマ
リマはどんな選手かと思っていたら、いきなりダウン。しばらくディフェンスに徹して回復したかに思えたが、ガードの上からの強引なオーバーハンドフック3連打でスタンディングダウンを奪う。残り時間わずかだったが、左のダブルでレフェリーストップ。
しかし、「魔裟斗引退試合の相手は」っていう字幕は何なんだ。「別に今日決まるわけではありません」という下の句をちゃんと付けとけ。
山本優弥vsイム・チビン
1Rはチビンが良かったが、2Rにダウンを奪い、その分のポイントで山本優弥勝利。日本代表Tでのコヒとの決勝戦のような凄さは見せられず。ダウンがなければ・・・というような試合だったが、とにかくダウンを取っただけは成長しているか。
ブアカーオ・ポー.プラムックvsアンドレ・ジダ
何の説明もなく(まるで今日の試合のように見せかけて)魔裟斗の試合のVを挟む。TBSらしいというか・・・。
いきなりブアカーオダウン。効いてる。ジダのパンチをディフェンスできてない。パンチをもらって首がのけぞる。このままKO負けか・・・と思ったが、なんとか凌いだ。
2R。セコンドの指示で無理に倒しに行かないジダだが、ブアカーオがその間に復活。前に出ながらテンカオ・ボディブローで腹に攻撃を集中。怖さすら感じされるブアカーオの猛攻。完全に勢いを殺されるジダ。
3Rも全く手が出ないジダ。ラウンド終了までなんとか凌いだが、ゴングと同時にロープにもたれかかる。判定0-0で延長戦へ。ジダにとってはきつい延長戦。
クリンチしかできないジダ。ブアカーオもちょっと攻め疲れで倒すまでには至らなかったが完勝。ダウンしたときはブアカーオ終わったかと思ったが、そこから全盛期のブアカーオが戻ってきた。ジダはしょうがない。もうそろそろ総合に戻してやったらいいのに。
追記:試合後のインタビュー(http://www.k-1.co.jp/jp/event/2009/0421_max/05_results.html)によると、本人はK-1を主戦場にしたいとのこと。
クラウスvs長島☆自演乙☆雄一郎
あっさりKO負け。当たり前の結果。世界レベルでは全く通用しそうにないので、我龍と同じく前座の盛り上げ屋という位置で頑張ればいい。この負け方なら魔裟斗戦はないか。良かった良かった。
魔裟斗vsHIROYA
煽りでは一言もエキシビジョンって言ってない。エキシなのに入場からたっぷり。まあ魔裟斗だから仕方ないか。
本気で向かっていったHIROYAに対し、魔裟斗もそこそこ全力で迎え撃つ。
アンディ・サワーvsケスナー
右ストレートでぐらついて、倒れかけたところに顔面へ膝。反則スレスレ。2度目のダウンの時も、倒れるところに膝。ややダーティ。一方的かと思われたが、ケスナーの粘りに攻めきれず。終盤にもう一度ダウンを奪うがKOに至らず判定勝ち。
ペトロシアンvsチンギスハン
ペトロシアンの煽りで、「最後はカウンター一閃」と、まるでサワーをKOしたかのように紹介されていた。実際は判定勝ちなのだが。
ボディへの膝でKO。インパクトはやや薄い。
佐藤嘉洋vsドラゴ
放送でのメインも佐藤。もっとも、現地でのイベント開始が6時だから、試合順をいじる時間的余裕がなかったんだろうけど。
1R、距離を取って両足にローを入れる。まったく危なげない。が、2Rがキングクリムゾンで飛ばされる。しかもここまでポイントを取れてない。3R。実況席が騒ぐほどにはローが効いてない。ドラゴのパンチに押される場面もあってこのラウンドもイーブン。延長に。佐藤がまさかのスタミナ切れ。完全にスローモーションになり、防戦一方。しかし根性で手を出していく。だがパンチばかりでローがなくなり、判定負け・・・。
魔裟斗なき後のMAXを支えるはずの佐藤が一回戦で消えた(まあリザーバーで復活しそうな気もするが)。これではMAXは来年で終わりかも。佐藤は負けたおかげで7月の魔裟斗戦のチャンスが出てきたかもしれない。
まとめ
佐藤にはガッカリ。試合前の魔裟斗批判は良かったのに。初めて一人でMAXを支えるプレッシャーに負けたのか、もともとその器じゃなかったのか。
自演乙はWORLD MAXのレギュラー選手とやったら誰が相手でもああなるだろう。「本業コスプレ、格闘技はバイト」というネタも、強いから許されるんであって、簡単にKO負けするなら「コスプレしてる暇があったらもっと練習しろよ」ってことになるし、今後は前座で同じレベルの日本人とだけやるようにした方がいいのでは。
一番面白かったのはブアカーオvsジダ。強いブアカーオが見られて嬉しかった。