格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC105

WOWOW観戦。
ロス・ピアソンvsアーロン・ライリー
首相撲からの膝に対応できないライリー。1Rはピアソンが優勢。2R終盤に首相撲からの跳び膝が鼻にヒットし大きくカット。ドクターストップ。
アーロン・ライリーは本来前座レベルの選手なので、今回は順当勝ち。
ジェームス・ウィルクスvsマット・ブラウン
ブラウンもライリーと同じように、TUF9出身選手の凱旋試合に咬ませ犬としてあてがわれたような試合。
しかしブラウンが打撃で優勢。なんとかぐらうに持ち込もうとするウィルクスだが、ブラウンは金網にもたれて堪え倒せない。1Rは微差でブラウンか。
2R。跳び膝がヒットし倒されたウィルクス。効いてしまってる。ブラウンがパウンド。ストップか?ウィルクスはアキレス。絞り上げるが抜かれる。スタンドに戻るが効いていて動きが悪い。テイクダウンも取れない。打撃を嫌がってのタックルを切られ、亀の状態で鉄槌連打をもらう。これも止められそうだったが、なんとか凌ぐ。グラウンドでリバーサルしサイドから極めに行くが、ガードに戻され攻めきれず。
3R。スタンドでバックを奪ったウィルクスに対し、ブラウンは桜庭ロック。それを抜いたウィルクスが、逆にスタンドでキムラを極めてグラウンドに持ち込む。しつこく極めにいったが、抜けた状態で下になってしまう。ブラウンがマウントを奪ってパウンド。バックマウントで動けなくなりレフェリーストップ。
ウィルクス、ブラウン相手に完敗では、神の階級ではあっという間にリリースされてしまうのでは。ライトに落とせそうもないし。英国大会でご当地選手として使われる道はあるだろうけど。
アンドレ・ウィナーvsローランド・デルガド
右のフックでダウンを奪ったウィナー。パウンドアウトできるかと思ったが、デルガドリカバリ。しかし、その後の打撃戦でまた右のオーバーハンドフックがアゴを打ち抜き、デルガドは失神しながらダウン。衝撃KO。
アレクサンダー・グスタフソンvsジャレッド・ハマン
ライトヘビー級。
両方初見。グスタフソンが右ストレートでダウンを奪い、そのままパウンド。レフェリーストップ。身長196cmか。これで9戦9勝。ライトヘビー級は層が厚いので、まずPPVレギュラーの壁を越えられるか。
マイク・スウィックvsダン・ハーディ
1Rはひたすら金網際での倒し合いが続く。序盤と終盤に少しパンチの撃ち合いがあったが、差をつけるまでもないか?このラウンドはイーブンかも。強いて言うならハーディ。
2Rも1Rと同じように、スウィックが入っていくところにパンチをヒットさせたハーディー。ぐらつくスウィック。追い打ちに来たところにクリンチしてしのぐ。膠着ブレイク。再開後、スウィックのパンチがヒットしているが、ハーディは効いた様子が見られない。微妙だが、このラウンドもハーディか。
3R。スウィックは足を止めての撃ち合いでパンチをヒットさせるが、やっぱり効かない。逆にハーディのパンチをもらってぐらつく。ハーディがタックルからテイクダウンしてガードの中から肘。膠着ブレイクでスタンドへ。ハーディは勝ちを確信して攻めず。判定3-0でハーディ勝利。
ハーディ、強くなってる。相変わらず打たれ強い。ボクシング主体の選手相手ならかなり厄介。ただ、ハーディが互角だった郷野を完封したフィッチをさらに完封したGSPが相手だと、勝てるような気はしない。パンチ力はあるので番狂わせを起こす可能性はあるが。
マイケル・ビスピンvsデニス・カーン
アメリカでは大ヒールのビスピンだが、さすがにホームでは大人気。
入っていくところにカーンの右フックをもらい、ビスピンダウン!ビスピンはガードへ。カーンは盛んにパスからマウントを取るが、ビスピンもその度にエビでガードに戻す。下からも十字を狙うが、1Rはずっと上からポジションを制したカーンのラウンド。
2R。ビスピンはベストタイミングでタックルに入り、シングルに切り替えてテイクダウン。インサイドからパウンドラッシュ。カーン防戦一方。立ち上がるがすぐまたテイクダウンされ、パウンドをもらう。またなんとか立ち上がるカーン。ビスピンも攻め疲れでパンチの威力がないが、それ以上に弱ってるカーン。また簡単にテイクダウンを取られ、亀になったところを脇腹にヒザ連打をもらって動けなくなりレフェリーストップ。
1Rを見た時はPRIDE時代の強いカーンが戻ってきたかと思ったが、2Rに逆転された。カーンはPRIDE崩壊以降は序盤は優勢でも逆転負けする試合が増えている気がする。ビスピン相手に圧倒していた1Rの実力が最後まで持てば上位に食い込んでいけるのだが。
ランディ・クートゥアvsブランドン・ベラ
オープニングでいきなりベラのパンチが立て続けにヒットしてヒヤリとするが、クートゥアは組み付いて金網に押し込み、自分の試合ペースに。ベラも金網を使って簡単には倒されない。金網際での膠着が続き1R終了。1Rはイーブンかややクートゥア。
2Rもまた金網膠着するが、ブレイク後にベラのミドルか膝かがボディに突き刺さり、腹を押さえて嫌倒れするクートゥア。ベラは仕留めるチャンスだったが、クートゥアがしがみついて凌ぎ、ブレイク。再開後、テイクダウンを狙って金網に押し込みクートゥアだが、ベラの腰が重く倒せない。このラウンドはベラ。
3Rに入り、パンチで前に出て金網に押しつけたクートゥアは、テイクダウンを狙いつつパンチ・肘を入れる。ブレイク後、ベラの左ミドルがヒット。終盤にテイクダウンしてマウントを奪うが、クートゥアは脱出して、最後はスタンドでの撃ち合いでホーン。
試合後、かなり消耗しているベラ。
29-28×3でクートゥア勝利。3Rも微妙だがクートゥアだし、かなり微差だが妥当だろう。
14歳も年下のベラ相手に力勝負を挑んで、最後まで力が衰えなかったのは凄い。しかしランク外のベラ相手にギリギリの勝利だったし、タイトル挑戦を目指すよりは、リデルやコールマンなどのレジェンド対決に路線を移した方がいいのでは。ベラの腰が重い星もあって、試合はかなりつまらなかった。
ベストバウトはビスピンvsカーン。