格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC110展望

UFC初のオーストラリア大会。ちなみに、以前オーストラリアでは全く同名のUFCというイベントがあった。
明日12時より、オフィシャルでライブストリーミングPPV。料金は約27ドル。
http://www.ufcjapan.jp/movies/index.php
ちなみに、オフィシャルのPPVを1日前までに事前購入していたら、前座試合もすべて無料視聴できる(ライブではなく録画だが)。
カードはこちら。
http://www.ufcjapan.jp/card.php?belong=1&eid=00025
チケット発売後、1カードも発表されていないのに1日で会場のチケットが売り切れ。オーストラリアでもUFC人気が凄いことになっている模様。UFCも人気に応えて豪華なメンツを揃えてきた。PRIDEで活躍したノゲイラ・ヴァンダレイ・ミルコが揃い踏みする。WOWOWでもUFC109よりこっちを生中継して欲しかったくらい。今回は重いクラスの試合が多い。
PPVオープニングマッチにミルコ登場。ドス・サントスに戦意喪失負けした時は、もう引退かと思われたが、またオクタゴンの中に帰ってきた。相手は当初のベン・ロズウェルから、ご当地ファイターのペロッシュに。勝っても「完全復活」とは言い難いが、まず取りこぼしは考えられない。楽な相手になったので、全盛期のKOシーンを見せて欲しい。PLAY MMAさん(http://playmma.matrix.jp/modules/d3blog/details.php?bid=74)によると、トレーニング中に目の周囲をカットし縫合したらしいので、それが気がかりだが。
TUF8ウィナーで無敗のライアン・“ダース”・ベイダーが本戦のPPV初登場。相手はザ・中堅のキース・ジャーディン。グリフィンやリデルに勝ってからもう3年近くたつ。ここらで勝っておかないと、リリースされる可能性もある。ベイダーは前座レベルの相手とばかりで、名前がある選手との対戦はこれが初めて。実力が試される。
今回唯一のライト級戦は、ジョー・“ダディ”・スティーブンソンとジョージ・ソテロポロスの対戦。ソテロポロスは修斗で青木に金的反則負けした後、TUF6に出場し、決勝までは残れなかったがUFCと契約。現在4連勝中でしかも4試合とも一本勝ち。ただこちらも相手は前座レベルばかり。相手が中堅ではなくトップの一角であるダディではちょっと辛いか。
セミはヴァンダレイ・シウバvsマイケル・ビスピンというビッグマッチ。ともにダンヘンに失神KO負けしているというのが共通点。シウバはここ6戦で1勝5敗。初のミドル級戦になるが、かなり追い込まれた状態での試合となる。相手のビスピンは、デニス・カーン相手に1Rはスタンドで劣勢になりながら、2Rにはテイクダウンからのパウンドで逆転勝ちしている。シウバ相手にも同じ戦法で来る可能性は高い。シウバがタックルを切れるかどうかがポイント。
メインはアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと、無敗の新星・ケイン・ヴェラスケス。トップレスラーのレスリング力で相手をコントロールし、ノンストップでパンチを打ち続けるファイトスタイルでインパクトを残した。まだキャリアは7戦だが、次代のUFCヘビー級を支えるスタートして期待されている。しかし、最近2試合ではノンストップに打ち続けている割りに、相手の意識を刈り取れないというパンチの軽さを露呈してしまってもいる。毎回ダウンするなど脳へのダメージが蓄積しているのではという不安があるノゲイラが相手だとどうか。また、強豪柔術家と対戦するのはこれが初めてなので、今までのように自分から組みにはいけないかもしれない。ノゲイラが引き込んできたらパンチを打てるだろうか。
明日はライブ観戦出来ないため、午後6時からのWOWOW中継で見ます。