格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC122予想と展望

<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
ネイト・マーコート(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホルヘ・リベラ(米国)
アレッシオ・サカラ(イタリア)

<ライト級/5分3R>
デニス・シバー(ドイツ)
アンドレ・ウィナー(米国)

ウェルター級/5分3R>
アミール・サダロー(米国)
ペーター・ゾボタ(ドイツ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ゴラン・レジッチ(クロアチア
クリストフ・ソジンスキー(カナダ)

先月に引き続き2ヶ月連続開催。そして先月同様、欧州大会→アメリカ大会で、これも先月同様、アメリカ大会の豪華さに比べ、欧州大会のカードの弱さが批判されている。そしてまた欧州大会は日本人がメインに登場するということも先月と一緒。

  • UFC120 ビスピンvs秋山
  • UFC121 レスナーvsヴェラスケス

ケーブルTVのPPVを行わない欧州大会は、地元出身選手が多く出ることもあってカードが弱い(あるいは、カードが弱いのでご当地選手で誤魔化している)。特に今回は、SPIKEでの無料録画放送が、一部の地域でパッキャオvsマルガリートとバッティングしているため、カードの質では今年のナンバーシリーズで最も低いものになってしまった。
そんな中で、メインに日本人の試合が組まれているのは、日本のファンに取っては喜んでいいのか悲しんでいいのか微妙なところ。カードが弱いイベントでも盛り上がれると喜ぶべきか、カードが弱い欧州大会に回されてしまっていると悲しむべきか。
いずれにせよ、メインのマーコートvs岡見がほぼ唯一の注目カード。アンデウソンvsビトーの勝者への挑戦者決定戦であることが明言されている。北米での人気が薄めの岡見にとっては、このチャンスを逃してしまうと、再度挑戦のチャンスを得るまでには1年はかかるだろう。岡見のUFC参戦以来、最大の大一番。
この二人が共通して対戦している石川英司を物差しとして見ると岡見にも十分勝機がありそうだが、さすがにこれは参考にならないか。同じく共通して対戦しているチェール・ソネンには二人とも塩漬けにされている。
最近ソネンと一緒にトレーニングをしている岡見はソネン戦法で来るかもしれない。ソネンとは体格も近いし、もともと岡見と似たタイプ。ただし、マーコートラシャド・エヴァンスやGSPと一緒にトレーニングをしているので、テイクダウンするのは容易ではない。ソネン戦は、あくまでソネンのレスリング能力が高かったからであって、誰でも同じことができるわけではない。
塩漬けに出来ない場合は打撃の優劣で勝負がつく。最近の戦いぶりを見るとマーコートが上にも思えるが、インタビュー等を読むと、岡見もかなり打撃に自信を持っているようなので、やってみないとどちらが上かはわからない。
予想は、岡見が3R抑えこむことは出来なくても、1Rは組みついて試合をリードし、残り2Rのうち1Rを打撃で取っての判定勝ち。フィジカルでも勝っていると思う。できればソネンくらい圧倒して勝ちたいところ。ソネンがあれだけアンデウソンを追い詰めたのだから、同じくらい圧倒できれば岡見の王座挑戦への期待感も増すはず。
他のメインカードはすべて欧州vs北米で、地元ドイツの選手も二選手。しかし、そのうちペーター・ゾボタはUFC2戦2敗。この戦績でメインカードに名を連ねているくらいなので、カードが弱いという批判が出るのも当然だ。
アンダーカードでは、ADCCで活躍するルタ・リーブリ出身のアレッシャンドリ・カカレコUFCデビュー戦に挑む。2005年の総合復帰からは10勝1敗のレコードを残しているが、ローカルレベルの相手ばかり。デビュー戦でいきなり古豪・マティシェンコとの対戦となるが、マティシェンコが塩漬けに来た場合、カカレコのグラウンドテクニックとどちらが上回るか見物。
ネットPPVは明日早朝5時より。速報します。WOWOWでの中継は当日夕方6時から。