格闘技徒然草

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★「UFC on Versus 5: Hardy vs. Lytle」感想

UFC.tvの再放送を視聴。
メインは試合前にこれが最後と宣言して臨んだクリス・”ライツアウト”・ライトルと、ダン・ハーディの一戦。真っ向勝負が持ち味のハーディに対し、ライトルも正面から打ち合う。技術で上回るライトルのパンチが顔面を幾度となく捕らえるが、ハーディは脅威の打たれ強さでまったく効いた素振りを見せず、逆に一発でライトルをぐらつかせてみせる。それでもライトル優勢のまま迎えた最終ラウンド残り1分。KOするしかないハーディがまさかのタックル。そこにライトルが得意のギロチンを決めてタップアウト勝ち。
ファイト・オブ・ザ・ナイト製造機のライトルが、最後の試合もファイト・オブ・ザ・ナイトで締めて有終の美を飾った。
セミ・セミ前のライト級戦はUFCvsWEC。WECの中堅以下の選手がUFCで意外な健闘を見せる中、王者のアンソニー・ペティスはクレイ・グイダに敗れてしまい、旧WEC勢の権威は大きく落ちてしまった。ベンヘンやセラーニも、勝ってはいるが、格下相手に納得の行く勝ち方ができていない。この日、ベンヘンの相手は7連勝中でタイトル挑戦の最有力候補ジム・ミラー。事前のオッズでは当然ミラーがフェバリット、ベンヘンがアンダードッグだったが、試合はベンヘンが圧倒。強烈なパウンドを落とし、3Rにはチョークでタップアウト寸前まで追い込んだ。一方、ミラーも1Rにマルロンばりのスタンディング肩固めを仕掛けるなど見せ場は作ったが、2R以降、佐藤光留ばりに足関狙いでポジションを悪くしてパウンドをもらってしまった。
セラーニの相手は売り出し中のチャールズ・オリヴェイラ。前回はグラウンド膝をレフェリーが見逃したためにノーコンテストになるという不運があったが、内容では圧倒。一躍注目選手となった。WECトップの一角セラーニはステップアップにはちょうどいい相手と思われたが、テイクダウンを防いだセラーニが打撃を入れ続け、嫌倒れしたオリヴェイラにパウンドの集中砲火を浴びせて試合を終わらせた。何もさせない完勝。オリヴェイラはパワー負けしていたので、もっとフィジカルを鍛える必要があるかもしれない。
PPV第1試合では、ベテランのドゥエイン・ラドウィックがTUF王者アミール・サダローに判定勝ちするなど、メインカードは全部意外な結果に。