格闘技徒然草

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★ブスタマンチとイズマイウの抗争でBTTがジャングルファイト撤退を宣言

OMASUKI FIGHTさんより。
事の発端はUFC on FX7でのペドロ・ノーブル vs. ユーリ・アルカンタラ戦。アルカンタラの後頭部気味のパンチに対し、ノーブルが戦闘不能となり、試合はノーコンテストになった。しかし、そこまでは一方的にアルカンタラが攻めており、そのままやっても勝てないと感じたノーブルが演技で試合を投げたようにも見えた。
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1450.html

しかし、殴られたノーブルがうつぶせに伸びてしまったようすが妙に芝居がかっていたとされ、ダナ・ホワイトまでもが「あいつはたいした役者だな」と批判する気の毒な騒ぎとなっていた。

なお、この後ノーブルは1戦1NCの戦績でUFCからリリースされている。

この件について、アルカンタラのマネージャであるヴァリッジ・イズマイウがブラジルのメディアに対し、「打撃は全部、耳にヒットしていた。後頭部には一度も当たっていない。何の疑いもないことだ。ノーブルはみっともない男だ。あのパンチは反則ではない」とコメントしたところ、ノーブルが所属するブラジリアントップチームのムリーロ・ブスタマンチの激怒が止まらなくなった。

ペドロを始め、すべてのBTTの選手は、今後イズマイウ主宰のジャングルファイトへの参戦を拒否することとする。オーナーの考え方に同意できないからである。

やたら出たがりで、UFCでも試合後の選手の通訳を勤めるふりをしながらコメントを勝手に代弁していたイズマイウだが、自ら運営するジャングルファイトはブラジルMMA界ではUFCへの登竜門としてエリック・シウバなど何人もの選手をUFCに送り込んでいる。このジャングルファイト、もともとはアントニオ猪木がブラジルの森林保護を目的として企画したものであることは、もはや忘れている人もいるかもしれない。当初は新日の選手も出場するなど、猪木色が強いイベントだったが、その後はブラジル側のプロモーターであるイズマイウが主導する普通のMMAイベントに生まれ変わり、今年9月で10周年を迎える。
BTTの選手がジャングルファイトにどれくらい出ていたかはわからないが、1チームのみならそれほど影響はない気もする。ブスタマンチとイズマイウといえば、同じカーウソン・グレイシー門下生で、1991年の柔術 vs. ルタ・リーブリ3対3のバーリ・トゥードイベントではともに柔術代表としてルタ・リーブリを迎え撃った者同士。今回はお互い弟子に対する愛情が過剰なせいで起きたトラブルという感じだし、冷静になって和解できればいいのだが。