格闘技徒然草

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★UFC167:セミファイナル・ラシャド・エヴァンス vs. チェール・ソネン

ライトヘビー級。
前回、UFC10戦目にして初のサブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞したソネン。もはやタイトル戦線とは別の価値観をもった存在となっている。
エヴァンスは無敗のままUFC王者となり、LYOTO戦で総合初黒星を喫しタイトルを失う。その後、ショーグンとのタイトル戦を怪我で欠場すると、代役として選ばれたのが当時のチームメイト・JJ。王者になったJJとの同門対決が組まれることになり、ジャクソンズMMAを離脱して以降、決して衰えているわけではないのに落ち目になりつつある。ようやく実現したJJとのタイトルマッチでは全く勝機を見出せず完敗。年下の後輩が絶対王者となったことにより、今後の王座返り咲きも非常に難しい立場に。タイトル戦線から開放されたことで好き勝手に暴れるソネンとは対照的に、目標を見失いかけている。
ライトヘビー転向3戦目となるソネンだが、体はやや緩め。
いきなり距離を詰めるソネン。そしてタックル。金網を背に耐えるエヴァンス。体の入れ替え合戦。エヴァンス押し付けてボディにパンチ。エヴァンスがダブルレッグを狙うとソネンはショーグンを決めたギロチンへ。体勢を起こして外したエヴァンス。距離が開くと両者パンチの打ち合い。エヴァンス両足に切り替えてテイクダウン成功。ハーフからパウンドで削っていくエヴァンス。下になったソネン、何もできず亀に。パウンドを打ち続けるエヴァンス。仰向けになるとエヴァンスマウント。完全に体を伸ばしてパウンド。レフェリーストップ!
JJ戦と同じく、下になったら何もできずに終わったソネン。テイクダウン命のソネンが逆にテイクダウンされてしまったらどうしようもない。
エヴァンスはこの完勝でまた上が見えてきた。