格闘技徒然草

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★UFC167:第10試合・ローリー・マクドナルド vs. ロビー・ローラー

ウェルター級。ランキング4位ローリー vs. ランキング10位ローラー。
まだ24歳ながらGSPの後継者として将来を嘱望されいるローリー。B.J.ペンを破ったことで一気に世界レベルの強豪として認知されるようになったが、前回のエレンバーガー戦では攻撃性が影を潜め、安全策に走ってしまったことに失望の声も聞かれた。まだまだ守りに入るには早すぎる。
StrikeforceEliteXCミドル級元王者のローラーは、Strikeforceでも勝ったり負けたりで中堅クラスと目されていたが、UFC参戦を機にウェルター級に落とすと狂い咲き。いきなりジョシュ・コスチェックを破りランキング入りすると、2戦目もKO勝利。打ち合い上等のローラー相手にローリーはどういう選択をするのか。
地元カナダのような人気のローリー。もちろんGSPも出るし、カナダのファンも多く来ているだろう。
蹴っていくローリー。ローや前蹴り。蹴りの距離をキープ。ローラーがパンチを狙うとすぐ距離を取る。離れた距離で単発の蹴りの入れ合いが続き早くも残り1分。残り15秒でミドルをキャッチしたローリーだがローラーは片足で耐えてパンチ連打。ホーン。
1Rは差が少なかったが手数でローラー。
2R。シングルからテイクダウンを狙ったローリーだがローラー耐えた。パンチから金網に押し込む。引き剥がすローリー。パンチの距離になってきたがローリーのミドルやハイもヒットする。さらにボディストレート。手数が増えてきた。ハイから前蹴り。そして右ストレート。パンチの手数を増やしてからのタックルでテイクダウン。ガードから蹴り離そうとしたローラーだがローリーはガブリの体勢へ。またガードに戻る。ハーフにしてヒジ連打。ホーン。
2Rは完全にローリー。
3R。パンチで出たローラー。右がヒット!ローリーは組み付いてテイクダウンして凌いだ。押さえているだけですぐブレイク。スタンドでローラーの左がヒット!またタックルに入るローリーだが後方に投げて上になったローラー。ガードを取ったローリーだがローラー立ってスタンドへ。パンチの撃ち合い。ローラーのパンチがヒットしているがローリーも返す。パンチからタックルに入ったローリーだが倒せず左フックでローリーダウン!ローラーパウンド!足でディフェンスしたローリーだがローラーさばいてサイドに。押さえ込みながらパンチを入れていく。ガードに戻したローリーだが余力があまりないか。ローラーパウンド。ガードから潜りスイープを狙ったが返せず。今度は腕十字も抜かれてスタンドへ。残り30秒。またタックルでテイクダウンしたローリー。ハーフからヒジ・パウンド連打。ホーン。
最後に意地を見せたローリーだが3Rはローラー。
判定割れた。29-28、28-29、29-28でロビー・ローラー勝利!
ローラー、UFC3連勝でついに上位ランカーをも下す。
ローリーは1Rの手数の少なさで星を落とした。安全策を取りたくてもGSPほどのテイクダウン力がないので厳しい。ただ最後相当ダメージがあった中で、テイクダウンからのパウンドで逆転を狙う心の強さは良かった。