格闘技徒然草

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★UFN36:第2試合・イルデマー・アルカンタラ vs. アルバート・ツメノフ

ウェルター級。
わりと足関好きなアルカンタラ弟。UFCデビュー戦は膝十字で一本勝ちしサブミッション・オブ・ザ・ナイトを獲得。しかし前戦はイゴールアラウージョに足関を潰されグラウンドで劣勢となり判定負けした。下になってからのリカバリーが足りなかった。
相手はUFC初参戦のロシア人ツメノフ。まだ22歳でMMA戦績12勝1敗。ニックネームは名前と引っ掛けたアインシュタイン。前戦ではSRCウェルター級GP準優勝で菊田に勝っているヤスベイ・エノモトをハイキックからのパウンドで下している。バックボーンはボクシングと軍隊格闘術で、試合はほぼパンチのみで戦うスタイル。初参戦だが最近のロシア勢に対する期待からか、オッズはツメノフがフェバリット。
長身のアルカンタラ。フェイントでプレッシャーをかけて出て行くツメノフだがアルカンタラのワンツーを顔面に貰う。しかし引かない。左をヒットさせてアルカンタラスリップダウン。すぐに立った。また出て行ったツメノフだがアルカンタラのカウンターのタックルで下に。サイド。しかしリバース。アルカンタラのガード。さっきのワンツーが原因か、鼻血を出しているツメノフだがインサイドからパウンドを休みなく打ち込んでいる。ノンストップ。立ち上がって強いパウンドを落とす。アルカンタラ防戦一方。強烈なパウンド!アルカンタラは確実に削られている。シザースイープを狙ったアルカンタラ。返せなかったがツメノフがバランスを崩した隙に立った。パンチで出て行くツメノフ。アルカンタラ、またカウンターのタックルでテイクダウン。ツメノフ、ちょっとテイクダウンディフェンスが甘いか。顔面の出血が止まってない。残り時間わずかで足首を抱えて足関を狙ったがスッポ抜ける。しかしパスしてニーオンからパウンド!ホーン。
アルカンタラが終盤盛り返したが、1Rはツメノフだろう。
2R。パンチを打ち込んでいくツメノフ。もらったアルカンタラだが、組み付くと四つからテイクダウン狙い。ツメノフは金網まで下がって堪えるが倒された。腰が軽い。ハーフからコツコツパウンドを落とすアルカンタラ。ツメノフ亀に。アルカンタラ四の字バック。反転したツメノフだがマウントを取られている。さらに反転して立つことに成功したツメノフだが結構消耗している。ダブルアンダーフックのまま離さずさらにテイクダウンを狙うアルカンタラ。押し込みながらボディに膝を入れつつ投げを狙う。レフェリーブレイク。パンチで出たツメノフだがタックルを合わされあっさりテイクダウンを許す。またハーフ。ヒジで削る。背中をべったり付けて動けないツメノフ。ホーン。
2Rはアルカンタラ。ツメノフ、すでにスタミナ切れか。
3R。勝負のラウンドだけにさすがに慎重な両者。ツメノフは疲れでフットワークも使えてない。単発だが打撃を打ち込んでいく。右ハイ。アルカンタラは左ミドル。前に出たツメノフだがアルカンタラがカウンターのショートフック。ツメノフバックブロー。両者手数が足りない。攻めこまないまま残り1分。アルカンタラのタックルは切ったツメノフ。ちょっと手数を増やしてきたアルカンタラ。ワンツーがヒット。タイムアップ。
3Rは微差だがアルカンタラか。2Rまでいい試合だったのに、3Rに露骨な判定勝ち逃げになってしまい残念。
判定割れた。29-28、28-29。29-28のスプリットでアルカンタラ。
ツメノフはスタミナ切れで最後は攻める余力がなかったんだろうが、アルカンタラは余力があったのに攻めなかったのならいただけない。判定を待つ間ノリノリでアピールしていたが、最初のジャッジがツメノフに入れた瞬間にやめたのが笑った。