格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★GRANDSLAM:メインイベント・所英男 vs. ビクター・ヘンリー

今回はバンタム級契約。相手のヘンリーはジョシュの愛弟子という触れ込みでMMA戦績6勝1敗。
ローにパンチを合わせた所。ヘンリーは構わずローや前蹴りを打っていく。気は強そう。前に出たヘンリーを組み止める。四つの展開。膝を入れ合うが、大内刈りでテイクダウンした所。インサイドからヒジ。ゴング。
1Rは所だがまだ様子見感。ヘンリーは積極的だが打撃にそこまでの怖さは感じない。
2R。さらに出てきたヘンリー。組んで四つから投げた所だが潰されて下に。しかしすぐに入れ替えて立つ。スタンドに戻り打撃戦。ヘンリーの右が顔面に入って所ダウン!バックに付いたヘンリーパウンド!亀でなんとか凌ごうとしている所だがパウンドをもらい続け力がなくなる。レフェリーストップ!
ヘンリーのコメントをジョシュが通訳する。
所はVTJに続いて2連敗。事実上、UFCへの扉は閉ざされてしまった。本気でUFCを狙うなら、VTJと和解してUFC出場者決定のトーナメントに出るという手もあるが。
GRANDSLAMは「タイトル争いで敗れたり、海外の団体をリリースされたり、怪我からの復帰だったり」する選手を再生するのが目的のイベントとのことだが、そこで負けてしまった選手はどうするんだろうか。まあまたGRANDSLAMが再生の機会を作ってくれるのかもしれないが…。
それと清水が周囲から「引退すると見られていた」というのも考えさせられた。UFCに上がってもリリースされたら、たしかにもうやることがないと見なされるのかもしれない。UFCで戦っていた選手が今さらローカルのタイトルを取っても……という目で見られるだろうから。
日本では「UFC(の前座)に出ていた」ことが大した価値になっていないから、UFC帰りでも今回の清水やナム・ファンのように結局はディファやら後楽園やらで試合をすることになる。第一、それより上の箱というと、VTJやDEEPの大田区体育館IGFくらいしかないが、いずれも不定期で、それだけにしか出ないという訳にはいかない。より正解のルートは、UFC帰りであることに高い価値を見出してくれる海外イベント(ONE FCやRoadFC)に出ることなのかもしれないが。
引退間際の最後の夢としてUFCを目指すならともかく、まだ若いなら、「UFCに出る」のではなく「UFCで勝つ」ことを目標にしないと、結局は無駄な時間を過ごすだけになる気がする。