ミドル級5分5R。
デビュー当時からレジェンド枠のカン・リーだが、今回はランキング8位のビスピンとの対戦。ビスピンもタイトル戦線から一歩後退してレジェンド枠に入りつつあるが、さすがに42歳で2年近いブランクのカン・リーと比べると現役感が違う。それでも前回はやはり圧倒的劣勢と見られていたリッチ・フランクリン戦でKO勝利しているので、まさかが起きないとも限らない。
カン・リーいつもの構え。そして42歳のリアルな腹。強烈なミドル・ローを蹴っていくカン・リー。ビスピンはパンチ。カン・リーが左ボディーを打ち込む。ビスピンがスピンキック。真っ向打撃勝負を受けて立つビスピン。カン・リーのミドルがヒット！カン・リーのパンチを頭を振ってかわすビスピン。当たればKOできそうな雰囲気はある。パンチの手数を増やすビスピン。カン・リーちょっと手が出てない。間合いに入るとビスピンが先にパンチを打ち込んでくるので後手になっている。ビスピンのワンツーがヒット。ホーン。
1Rはヒット数でビスピン。カン・リーも大きなダメージは受けていないが、スタミナに不安がある。
2R。指が目に入ったとアピールするカン・リー。レフェリースルーだが、痛みがあるのか右目を閉じている。ビスピンのパンチを顔面にもらい鼻血。一方的になってきた。顔面を真っ赤に染めながら打ち返していくカン・リー。しかし手数の差は明らか。カン・リーの右目のドクターチェック。再開。VTRが流れ、目に入ったのはビスピンの拳だったので正当な攻撃であることが確認された。カン・リー出て行く。ミドルがヒット。まだ一発入ればわからない幻想を見せるカン・リーだがさすがに劣勢。
2Rもビスピン。
3R。カン・リーがミドル、バックキックでボディを攻める。ビスピンもミドルを返す。ミドルにパンチを合わせたビスピン。顔面ボコボコで出血が止まらないが全く闘志が衰えないカン・リー。ビスピンは細かいコンビネーションをヒットさせるがカン・リー打たれ強い。またミドルがヒット。パンチで攻め込むビスピンだが、カン・リーのパンチが一発入る。ビスピン、ボコボコに殴っているがホーンと同時に膝に手を当てて疲れを見せる。さすがに攻め疲れたか。
4R。ビスピンラッシュ！パンチ連打でケージまで追い込むと、首相撲からの膝だダウンを奪う！パウンド！レフェリーストップ！
ビスピンが最後までテイクダウンを狙わず打撃勝負をしたのは意地か。オッズは大差がついていたし、実際内容も一方的だったが、それでも緊張感を失わない試合内容だったのはさすがカン・リー。
試合後インタビューで超ハイテンションのビスピン。
