格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFN83:ボーナス発表/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:ローレン・マーフィー vs. ケリー・ファッツホルズ
  • パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ドナルド・セラーニ、クリス・カモージー

メインのカウボーイ対決は、失うものがないオリヴェイラが打撃ではアグレッシブに攻めて優勢だったが、セラーニがテイクダウンしてからは一方的。まあ同じライト級のオリヴェイラに勝っただけでは、今後ウェルターでどれだけできるかはわからないが。
川尻は1Rに予想以上に健闘できていたが、2R以降はテイクダウンをすべて防がれて完敗。1Rはバックを狙ってきたバミューデスを前に落としてから上を取ることに成功したが、抑え込んでいるだけで精一杯で、バミューデスの体力を削ることが出来なかった。対して、2Rのバミューデスはタックルを切ってからパウンドで川尻の体力を奪っていった。結果、3Rを迎えた時点で判定ではイーブンだったが、体力的にはすでに後がない状態になってしまっていた。
スタンドではバックブロー、飛び蹴りを何度も出していたが、奇襲でダメージを与えるというより、打撃の攻防をやらないためだったかもしれない。攻撃として見たらほとんど読まれていて効果はなかったが、防御策だったとしたら、スタンドでのクリーンヒットを許さないという結果になったのだから成功と言える。ただ、作戦は完全に実行できた上での完敗だけに、再戦したとしても勝つ方法が思い浮かばなかった。バミューデスとの距離は近かったようで遠い。
今回はマリオ・ヤマサキのストップにポカが目立った。ガーブラント vs. タンキーニョでは、ダウンしたタンキーニョとガーブラントの間に入っておきながら続行。その後のパウンドですぐ止めていたが、レフェリーが割り込んでいて続行させるというのは見たことがない。また、メインではオリヴェイラのタップを見逃し続け、セラーニのアピールでようやく止めていた。