格闘技徒然草

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★UFN84:第11試合・トム・ブリーズ vs. 中村K太郎

ウェルター級。
9戦全勝でフィニッシュ率100%の24歳ブリーズ。UFCでのここまで2戦はブラジル・アイルランドと特にアウェイに厳しい環境で2試合とも1R勝利。3戦目で初のホームに。レスリングでジュニア時代にイギリス王者になっている他、柔術でも紫帯で、9勝中6つの一本勝ち。
ブリーズの4倍以上となる40戦のキャリアを持つK太郎は、ストラッサーの代役としてUFC再デビューを果たし、パンチを効かされてピンチに陥るも、必殺チョークで逆転一本勝ち。しかし、アウェイであることも重なり、オッズでは今大会一番のアンダードッグに。
1R。組みついたK太郎。ダブルアンダーフックからテイクダウンを狙う。外掛けでテイクダウン成功。一気にマウント!ブリーズエビから足関を狙いそのまま立つ。まだ四つ。ブレイク。じわじわ出たブリーズ。パンチを打ち込み組んだ。押し込み。細かいパンチ・膝を入れたが離れた。前蹴り。左ハイ。K太郎ちょっと見すぎている。組んでいくがブリーズが押し込んでパンチ・膝。離れた。パンチを打ち込むブリーズ。ホーン。
K太郎、序盤にテイクダウンは取ったがすぐにポジションを返され、その後は手数が足りない。
2R。また四つに組んだがブリーズが押し込む。しかしK太郎外掛けテイクダウン。マウント!またハーフから足関に行くブリーズ。そのまま上を取り返した。ハーフからマウントを狙うブリーズ。防いだK太郎だがハーフでパウンドをもらう。それほどダメージはなさそうだが下から抜けられない。リーチがあるブリーズはインサイドからの肘が届く。K太郎オモプラッタ。肩を極めに行くが外れた。残り10秒。サイドを取っているが押さえ込んでいるだけ。ホーン。
2Rは上になっていた時間の長さと手数でブリーズ。K太郎は最後に押さえ込んでいるだけだったが、何かしかけたほうが良かったのでは。
3R。ジャブで削っていくブリーズ。K太郎飛び込んでシングルレッグ。ブリーズケージ際でこらえると肘を入れる。四つからテイクダウン。倒したがブリーズ前転して足関に。足関から上を取る1,2Rと同じパターン。が、スクランブルで上を取り返したK太郎。しかし下のブリーズがトルネードスイープ!上になると横三角。絞まってはいないが動けないK太郎。そのまま殴るブリーズ。ホーン。
30-27×2、29-28でブリーズ勝利。
体格差はあったがパワー差はあまり感じなかったし、勝てるチャンスは十分あった。しかしあまりにも手数が足りなかった。ポイントメイキングは完全に捨てて一本勝ちだけを狙っていたのでないなら、あの戦い方はもったいない。
ブリーズは初の判定勝利。この内容だとすぐに上位は厳しいか。