格闘技徒然草

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★UFN105:第9試合・サム・シシリア vs. ギャビン・タッカー

フェザー級
UFC5勝6敗で、リリース済みの菊野・真騎士にも敗れているシシリア。リリースされそうでされない微妙な位置をキープしているが、現在2連敗中でカットファイトになりそう。ボクシング+レスリングのファイターでUFC5勝中3KO。
今回がデビュー戦となる地元ハリファックス在住のタッカー。カナディアンファイターとしては最後に登場する。タッカーが地元でなければ、セミ前のこの位置で組まれる試合ではなかっただろう。ローカルでは9戦全勝8フィニッシュ。BJJ黒帯。聖フランシス・ザビエル大では音楽(ジャズ)を学んでいて、前職はミュージシャンとのこと。
デビュー戦のタッカーの入場で今日イチの盛り上がりを見せる観客。
さかんにステップを踏みながら飛び込んでパンチ・蹴りを打ち込むタッカー。ロー。更にパンチ。シシリア落ち着いているのか様子見なのか手が出ない。タッカーはヒット&アウェイを繰り返す。左ミドル。アグレッシブに見えるが実際の手数はそれほどでもない。しかしそれ以上にシシリアが手を出せない。会場からは大音声でタッカーを応援するチャントが。残り1分。シシリア出てきてパンチを打ち込むが空振り。タッカーパンチからテンカオ。ホーン。
1Rタッカー。
2R。手数を出していくタッカー。シシリアも1Rに比べれば手が出ているがヒットが少ない。タッカー左ミドルのダブルを打ち込む。タッカー踏み込んで右アッパー。ジャブが顔面にヒットしシシリアの首がのけぞる。残り1分。シシリアのパンチはほとんどが距離が遠くかわされている。ホーン。
2Rもタッカー。
3R。追いかけてパンチを打ち込むシシリアだがタッカーはステップを使い距離を取ってかわす。前に出てシシリアが頭を下げた所にアッパーを入れる。最終ラウンドになってようやくパンチを出していくシシリアにタッカー虚を突いたタックル。テイクダウン。パスしてサイドに出ると、自分からハーフに戻し膝十字へ。しかしシシリア立った。立ち際に膝を入れるタッカー。闘牛のように突進してくるシシリアをかわしてパンチを入れていくタッカー。左ミドル・アッパー。残りわずかでタッカー逃げ切り態勢。距離を取る。タイムアップ。
判定三者30-27でタッカーがUFCデビュー戦勝利。会場は大盛り上がりだが、リリーススレスレのシシリアに対し、完勝とは言え一瞬たりとも倒す気配のない試合内容で、上位を狙う選手なら喜べない内容。狙うつもりがあるかは分からないが。