格闘技徒然草

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UFC on ESPN+3:第1試合・ダミア・イスマグロフ vs. ヨエル・アルバレス

ライト級。

カザフスタンのイスマグロフは昨年12月のオーストリア大会でデビューしたばかり。同じくUFCデビュー戦のアレックス・ジョージースに判定勝ちしてローカルからの連勝を12に伸ばした。しかし相手のジョージースが下になるとホールドするだけで何もできないレベルだったので、フィニッシュできなかったのは期待はずれ。

UFCデビュー戦となるアルバレスはTUF28に出場したフアン・エスピーノに続く第2のスペイン人ファイター。ローカルでは地元スペインを中心に15勝1敗の戦績を残しており、現在10連勝中。15勝中、14の一本勝ちがあると極め職人。

イスマグロフがジャブを入れていく。右を打ち込んだ。アルバレスも応戦しているが先に仕掛けるのはイスマグロフ。また右を顔面に入れる。先手を取られっぱなしのアルバレス。踏み込んで強いパンチを入れたイスマグロフ。アルバレス、スタンドで出れないが組みに行くでもなく、何がやりたいのか見えない。単純に飲まれているのか。イスマグロフのアッパーがヒット。ワンツーからローを入れたアルバレス。ちょっとバランスを崩したイスマグロフ。アルバレスようやく自ら手を出していっているが、やはり劣勢。ホーン。

1Rイスマグロフ。一本勝ちが多いのでグラップラーかと思ったアルバレスだが、組みに行く動きは一切なし。しかし今のままではジリ貧なので、次のラウンドは展開を変えないといけない。

2R。やはり先に手を出していくのはイスマグロフ。アルバレスも簡単には下がらないが、イスマグロフが出てくるところにパンチを合わせるだけで自分から攻められない。パンチが全部全力のイスマグロフ。右がビッグヒット。さらにロー。アルバレス手が出ない。イスマグロフも強打を単発で入れるだけで連打がない。右をもらったアルバレス。全く手が出ない。ホーン。

2Rイスマグロフ。絶対に取らないといけないラウンドで手を出せないアルバレスは心が折れ気味。

3R。イスマグロフ、フェイントだけで出ない。もう無理に攻める必要はないという判断か。アルバレスも出られないので見合いが続く。強い右を打ち込んだイスマグロフ。アルバレスロー。ローはけっこう効きそうだが、手数が少なすぎる。イスマグロフはサークリング。明らかに逃げ切り。逃げ切りを狙うイスマグロフに対し、アルバレスも別に追いかけては行かないので見合いが多い。出るぞ出るぞという雰囲気だけで出られないアルバレス。最後にパンチを出したが踏み込みが足りず届かない。タイムアップ。

判定30-27でイスマグロフ勝利。

連勝となったイスマグロフだが、実力で上回っている相手に対し、フィニッシュしようというのではなく勝ち逃げしようという意識なので物足りない。打撃は強いが全部単発なので倒すところまでいけていない。

初参戦のアルバレスは本当はグラップラーなのだと思うが、一切組みに行く動きなし。負けているラウンドでも手数を増やそうという気が全く見えなかったし、最初からビビってたのでは。