格闘技徒然草

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UFC on ESPN+3:第10試合・リズ・カモーシェ vs. ルーシー・プディロヴァ

女子フライ級。カモーシェ6位。

UFC最初の女子マッチに出場したカモーシェ。対戦相手のロンダ・ラウジーはすでにUFCから去っているので、カモーシェが最古参女子UFCファイターとなる。ただし、試合数は6年間でまだ8試合。柔術黒帯でボクシングの経験もある。フライ級に落としてからは1勝1敗。

唯一の地元チェコUFCファイター・プディロヴァ。地元でどれくらい知名度があるのだろうか。UFC2勝2敗の24歳。こちらは今回からフライ級に転向。憧れのファイターは先日引退を表明したGSP。

地元の大歓声をバックに蹴りを見せていくプディロヴァ。カモーシェ四つに組む。ダブルアンダーフック。カンヌキに抱えて逆にテイクダウンを狙うプディロヴァだがカモーシェがケージに押し込む。膝を入れていくカモーシェ。シングルレッグへ。こらえるプディロヴァ。ブラウン肘。しかし尻もちをついた。カモーシェはレッグマウント。カモーシェ肘でカットしたのか出血。プディロヴァがギロチンを仕掛けて沸くが足がロックされているので決まらない。残り僅かで立ったプディロヴァがスタンディングギロチン。ホーン。

1Rは微妙。テイクダウンをとっても押し込んでいるだけだったカモーシェより、こらえて打撃を入れていたプディロヴァというのもあり得る。

2R。間合いを詰めていくプディロヴァ。膝のフェイント。パンチを出すが距離がありヒットせず。両者間合いに入れない。ローを蹴るカモーシェ。両者間合いの外からの牽制だけで半分経過。プディロヴァが少し前に詰めてきた。が、やはり間合いの外。ハイを出したが空振り。蹴りでバランスを崩したプディロヴァを見てカモーシェタックル。テイクダウン成功。すぐにレッグマウント。寝かせてマウント。ケージを蹴って入れ替えたプディロヴァ。密着したまま肘。肘連打。蹴り離したカモーシェだがホーン。

2Rも微妙だが地元判定込みでプディロヴァか。プディロヴァがちょっと攻撃を出すだけで会場が大きく沸くのでジャッジが影響されないとも限らない。

3R。プディロヴァが打撃を出していくが間合いがやはり遠い。蹴りもパンチも空を切る。空振りが多すぎるプディロヴァ。踵落としを放ったが、捕まれテイクダウンを許した。サイドで押さえ込むカモーシェ。ハーフに戻したがカモーシェは外ヒール。回転して逃れるプディロヴァ。太ももに肘を連打。カモーシェ今度は腕十字へ。外して上になったプディロヴァだが残り10秒。パウンド連打。足で防ぐカモーシェ。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でカモーシェ勝利。僅差だったが妥当な判定。ただ逆でもおかしくなかったので、会場は大ブーイング。

プディロヴァ、実力上位の相手に良く渡り合っていたが、もうちょっと攻めが欲しかった。

メディアのジャッジはフルマークこそいないものの、カモーシェ支持が多かった。やはり割れたが。

Liz Carmouche def.  Lucie Pudilova :: UFC on ESPN+ 3 :: MMA Decisions