格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN.18:予想と展望

キックルールの試合は割愛。

RIZIN.18:第3試合・あい vs. タバサ・ワトキンズ

ワトキンズは「Bellatorファイター」というのがやけにクローズアップされているが、Bellatorの前座に出る選手は専属契約でもないし、別に他のローカル団体に出ている選手とレベル的に違いがあるわけでもない。3勝2敗というキャリアそのままの選手。

あいの戦績はSherdog等では5勝1敗となっているが、TORAOでの試合はトライアウトマッチでアマチュアだし、その後の格闘代理戦争での試合もプロとは言えないのでは。事情を知らないアメリカのサイトがプロに入れるのは仕方ないが。

あいがチョークで一本勝ち。

RIZIN.18:第4試合・征矢貴 vs. 村元友太郎

6月の神戸大会に続き、征矢 vs. DEEPストロー級ファイターの59kg契約マッチ第2弾。なぜストロー級相手にフライ級リミットよりもさらに上の59kgなのか良くわからない。体重を落とせないならバンタム級でやればいいのでは。

前回征矢が完勝している川原相手に1敗1分けの村元だけに、地元とはいえ勝つのは難しいだろう。

征矢KO勝ち。

RIZIN.18:第5試合・祖根寿麻 vs. ジャスティン・スコッギンス

元谷には何もできず完敗した元UFCのスコッギンスだが、いい選手なのでまた呼ばれて良かった。相手も同じく元谷に敗れた祖根と手頃なマッチメイクに。

スコッギンスKO勝ち。

RIZIN.18:第6試合・上迫博仁 vs. イーブス・ランドゥー

一応、ライト級トーナメント査定試合ということになっているが、両者ともRIZIN初参戦で実績がない者同士。ランドゥーは海外での戦績もそこまででもなく、川尻に敗れたアブドゥルカリコフに敗れている。ただ勝つだけではトーナメント参戦は難しいポジション。内容でインパクトを残す必要がある。

上迫KO勝ち。

RIZIN.18:第7試合・越智晴雄 vs. ジャレッド・ブルックス

修斗パンクラスもONEと提携した現在、RIZINストロー級=DEEPストロー級でしかなくなっている。一応、王者以外なら出ることはできるが。アジア以外ではほぼストロー級の試合が行われておらず、ブルックスにしてもストロー級での試合は日本でしか行っていない。本来ストロー級が適正の選手もフライ級以上に上げて試合をしている状態。この試合もただ勝つだけでは今後ストロー級の試合が組まれるかわからず、越智にしても征矢と59kg契約で戦うしか選択肢がなくなる。

幸い、ブルックスストロー級で数少ない銭が取れる選手。激闘になる可能性は高い。

ブルックスパウンドでKO勝ち。

RIZIN.18:第8試合・浅倉カンナ vs. アリーシャ・ザペテラ

ザペテラは身長150cmの小柄な選手だがレスリングバックボーンでテイクダウンが強い。前戦のInvictaでの試合は、元UFCのヴィヴィアン・ペレイラに距離を取られてパンチを打たれ続けてのKO負け。

浅倉は前戦山本美憂からテイクダウンを奪われる展開で判定負け。同じレスラーのザペテラ相手に組ませずに勝てるかどうかが課題となる。

浅倉判定勝ち。

RIZIN.18:第10試合・マネル・ケイプ vs. 水垣偉弥

RIZINバンタム級は王者堀口が圧倒的なトップでその下に石渡・扇久保、元谷・佐々木がいて、その下が朝倉・ケイプという序列。言わばケイプはRIZINの中堅ランク。水垣はここで負けたら次回以降RIZINへの継続参戦の必然性すらなくなる。絶対に負けられない試合だが、このところ勝っても負けても毎試合ダウンを喫している水垣にとって、一発のあるケイプは相性が悪すぎる相手。しかし、前戦のDEEPの試合では、RIZINの中堅どころかDEEPの中堅の昇侍に対し互角に近い内容での判定勝ちだった。試合間隔が開いた影響なのかもしれないが、あの時のままの水垣だとケイプは厳しい。ケイプより強くても元谷や扇久保の方が良かったかもしれない。

ケイプKO勝ち。

RIZIN.18:第11試合・ビクター・ヘンリー vs. トレント・ガーダム

元谷に勝ってDEEPバンタム級タイトルを獲得したヘンリーだけに、序列としてはいきなりトップ5に食い込んでもいいのだが、今回の相手は初参戦同士で、ヘンリーのことを知らない大多数の観客・視聴者にはノリにくい試合なのがもったいない。

ヘンリーKO勝ち。

RIZIN.18:セミファイナル・浜崎朱加 vs. アム・ザ・ロケット

ムエタイ王者で柔術の経験もあるアム。プロフィールの「JJIF柔術の黒帯」というのが良くわからなかったので調べてみたが、国際ブラジリアン柔術連盟とは別の「Ju-Jitsu International Federation」(Jiu-JitsuではなくJu-Jitsu)という組織の模様。「ブラジリアン」がついていないが、寝技(NE-WAZA)ルールは実質ブラジリアン柔術。アムは2017年のアジアインドア・マーシャルアーツゲームズで行われた柔術競技の49kg級で優勝しているが、ブラジリアン柔術のように帯別では行われていない。

JJIFのトーナメントのレベルは不明だが、アムの柔術での実力で言えば、今年のアブダビワールドプロには青帯で出ていて9位なので、紫未満というのが妥当なところか。

JEWELSでの試合では動きは良かったが、ここまでは同じくらいのキャリアの相手しかやっておらず、トップクラスの相手とやるのは厳しいし、まして王者の浜崎相手に勝つ可能性はほぼないか。

浜崎が腕十字一本勝ち。

RIZIN.18:メインイベント・堀口恭司 vs. 朝倉海

「一発当たれば倒せるから結果がどうなるかはわからない」という予想は、それ以外に勝つ可能性が何もないくらいに差がある場合に言われるもので、例えば昨年末のメイウェザー vs. 天心でも同じように言われていた。この試合も同様。朝倉クラスのテイクダウン能力なら堀口も警戒するほどではないし、その分打撃の警戒を怠るということもなくなる。現状は健闘することも難しいほどの差がある。

堀口がパウンドでKO勝ち。

速報します。