格闘技徒然草

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UFC on ESPN+47:第7試合・タナー・ボーザー vs. イリル・ラティフィ

ヘビー級。

ボーザーはUFC3勝2敗。前座戦線でシリル・ガーヌに負けたのみで3勝1敗だったが、前回は大ベテランのアルロフスキー相手に両者リスクを冒さず手数が少ない展開で判定負け。門番にもなっていないアルロフに勝てないようでは上位挑戦は遠い。糸東流空手10年のキャリアがあり、黒帯。MMAのトレーニングをしないままプロデビューし、勝利した後に柔術を始めた。ローキック(空手の下段蹴り)が武器のストライカー。

身長178cmでライトヘビー級でも小柄だったラティフィが、前戦からなぜかヘビー級に転向。半年で18kgも増量(ライトヘビー級時代は減量していたのだろうが)したが、ナチュラルヘビー級のデリック・ルイス相手にテイクダウンから押さえ込みで攻めたが、パワー差のあるルイスに立たれて判定負け。ヘビー級は無理があると思われたが、今回も階級変更はせず。やや肉が余っていた前回より落として108kgで計量をクリアし、ボーザーとはほぼ体重差なし(身長差は10cm)。

ハイを放つボーザー。プレスする。じわじわ下がるラティフィ。ラティフィ飛び込むがボーザーがバックステップで距離を取る。しかしボーザーのミドルをキャッチしてテイクダウン。ボーザーのガード。片足超えたラティフィ。パスしてサイド。サイドでがっちり固める。サイドから首をギロチンに抱えようとしたところで立たれた。離れた。ボーザー前に出てパンチを打ち込む。先に手を出すボーザー。ほぼガードの上だが手数を出す。ホーン。

1Rラティフィ。しかしこの階級ではテイクダウンしてもがっちり固めるのが精一杯で、何か仕掛けようとすると押さえ込めず立たれてしまう。ただ上にいるだけだと、スタンドでの打撃のヒット数でボーザーに入る可能性もある。

2R。ジャブを入れるボーザーだが、右を打ち込むタイミングでラティフィのパンチがヒット。リーチに勝るボーザーが先に手を出していく。右ハイ。手数で負けているラティフィ。距離が詰まるとアッパー。右ミドル。右ハイ。ラティフィ、パンチを打たれたところに打ち返すだけで、打撃では後手。距離が詰まったところでラティフィが頭を抱えて後退。アイポーク?レフェリー止めない。ボーザー距離を詰めてパウンドラッシュ。ラティフィの反則アピールがないところを見るとパンチでのダメージか。打たれ続けて止められるかと思ったが立ったラティフィ。ボーザー離れた。ラティフィ後退。ボーザーが打撃を入れていく。ホーン。

2Rボーザー。右フックは通常のパンチだが、有効な打撃をもらって背中を向けてしゃがみ込むのはKOにされても仕方がない。

3R。ラティフィパンチを出していくがプレスされ後退。シングルレッグで飛び込んだ。テイクダウン。ボーザーはガードを取る。ハーフにしてパウンド。ボーザー立つのではなくガードに戻す。ラティフィ密着したままパウンド。サイドだと押さえ込まないといけないが、インサイドからなら密着したまま殴れる。ボーザー、リカバリーがない。残り1分でハーフに。固めたまま殴るラティフィ。ボーザー、固められたままタイムアップ。

ラティフィは勝利アピール。ボーザーはアピールなし。しかし確実なのは2Rボーザー、3Rラティフィで、1Rはどうなのか。

29-28、27-29、29-28のスプリットでラティフィ勝利。

インサイドから押さえているだけの1Rは2者ラティフィ、1者ボーザー、ダウンを奪った2Rは1者ボーザーに10-8をつけた。

ラティフィ押さえ込みで勝利したが、ちゃんと立てる相手にこの戦法では厳しいだろう。ボーザーにリカバリーがないのに救われた。