格闘技徒然草

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UFC on ESPN+48:第11試合・ラオーニ・バルセロス vs. ティムール・ヴァリエフ

バンタム級

柔術黒帯・オリンピックレスラーの父を持つバルセロスは、自らも幼少から柔術レスリングを学び、柔術では黒帯、レスリングでは南米王者となり、2008年の北京五輪出場を目指していたが、予選落ちしてMMAに転向。打撃についてはMMAに転向してから初めたが、MMA16勝のうち8勝がKOでの勝利。34歳と若くはないが、3年前にUFCデビューしてから現在5連勝中しているのに、なかなかランカーとの試合が組まれない。2月にハファエル・アスンサオとの試合が組まれていたが、アスンサオ欠場で実現しなかった(その時は自身もコロナ感染により欠場している)。

ロシアのヴァリエフはフランク・エドガーのスパーリングパートナーで、サンボ・空道・パンクレーションがバックボーン。UFCデビュー戦はトレヴィン・ジョーンズをKO寸前まで追い込んだところから逆にKOされた(後にジョーンズからマリファナが検出されノーコンテストに変更)。2月の2戦目はUFC0勝3敗のマーティン・デイにテイクダウンからの押さえ込みでドミネイトしての判定勝ちだったが、デイがあまりにも弱すぎたので評価は微妙。

両者警戒し間合いに入らない。ジャブで牽制するヴァリエフ。ミドルの蹴り合い。ヴァリエフ飛び込んでワンツー。ロー。バルセロス手数が少ない。タックル。ケージに押し込むが引き剥がされた。プレスしていくバルセロス。残り30秒でヴァリエフタックル。ケージで耐えるバルセロス。倒せず離れた。ホーン。

1Rヴァリエフ。

2R。圧を強めたバルセロス。ケージ際まで詰めていく。しかし詰めるだけで手が出ない。逆にヴァリエフが右オーバーハンドをヒット。なおも詰めたところにヴァリエフシングルレッグ。倒せず離れたヴァリエフ。バルセロスの右がヒット。が、単発。ケージを背負わせる。バルセロスの蹴りをキャッチしたヴァリエフだが、バルセロスがスクランブルで脱出。ヒット数で上回っていたヴァリエフだが、バルセロスのパンチを貰ってダウン!ギロチンに抱えるバルセロスだがヴァリエフ外して立つ。が、立ち際のアッパーがまたヒットしヴァリエフまたダウン!パウンドを入れて上になりハーフで押さえるバルセロス。ホーン。

2Rバルセロス。

3R。パンチで攻めるヴァリエフだがタックルに入ると切られる。アッパーを入れていくバルセロス。また手数が減ってきている。間合いを詰めるが手を出すのはヴァリエフのみ。タックル。バルセロスケージで凌いだ。間合いが詰まって両者パンチが届く間合いに。ヴァリエフのタックルは切るがバックブローをもらったバルセロス。カーフキックの蹴り合い。残り30秒。手数を出すのはヴァリエフ。詰めていくバルセロスだが手が出ずホーン。

28-28、29-28×2の2-0でヴァリエフ勝利。

バルセロス、UFC6戦目で初黒星。手数が足りなすぎた。スタミナが切れていたならしょうがないが、手を出せるのに出さない展開が多かった。