格闘技徒然草

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UFC265:メインイベント・デリック・ルイス vs. シリル・ガーヌ

ヘビー級暫定王座決定戦5分5R。ルイス2位、ガーヌ3位。ランキング1位は3月にガヌーに敗れてタイトルから陥落したミオシッチ。

世界最強の喧嘩屋ルイス。現王者のガヌーを最後に破った選手でもある。約3年ぶりのタイトル戦だが、前回のコーミエ戦の時は、ナンバーシリーズのメインで組むタイトルマッチがないために、前の試合から1ヶ月に満たないインターバルで急遽抜擢された。その時はチョークで完敗。今回もまた、ナンバーシリーズのメインカードのためにガヌーのタイトルに挑戦する試合が組まれようとしていたが、ガヌーが準備期間が短すぎると拒否したため、暫定王座決定戦に。しかしより王者にふさわしいと思われているのは3位のガーヌで、オッズでは今大会一番のアンダードッグ。

MMA10戦目で(暫定だが)世界最高峰のタイトルに手が届きそうなガーヌ。もともとはサッカー・バスケなどをプレーしていたアスリート。格闘技を始めたのは20代で、ムエタイでのプロデビューは5年前・26歳の時。MMAのプロデビューからも3年しか経っていない。勝てばフランス人初のUFC王者となる。元王者のJDSはKOしたが、ここ最近は倒しに行かず距離を取ってポイントアウトする試合が続いている。ルイスよりも打撃の技術では上で、今回も同じスタイルでの試合になるかもしれないが、1発ビッグヒットすれば試合を終わらせられるのがルイス。ガーヌがフィニッシュを狙わない場合、それだけKOされるリスクは増すことになる。

いつものようにステップするガーヌ。いきなりハイを放ったルイスだがスリップダウン。すぐに立つ。間合いを詰めるガーヌ。ケージまで追い詰められたルイス。ガーヌは関節蹴りで牽制していく。ルイスがじわじわ出ると下がって距離をキープするガーヌ。飛び込みを見せたルイスだがガーヌ距離を取る。ジャブ、ローを出すガーヌ。ルイスは最初のハイのみ。間合いを詰めるもガーヌに距離を取られパンチの位置にならない。ローを蹴られる。右ボディを打ち込んだルイス。右ミドル。が、これはファールカップに当たりローブロー。タイムストップ。再開。ルイス出た。ガーヌクリンチしたが、テイクダウンに行かず放した。残り1分。ガーヌがサイドキックをかわされ背中を向けたところにパンチを入れるルイス。距離を取るガーヌ。ガーヌのワンツーからローがヒット。ジャブが左目にヒット。ホーン。

1Rガーヌ。1Rは完全にガーヌペースだが、ルイスには一発あればいい。

2R。ステップしながら飛び込んでジャブを当てたガーヌ。ガーヌがまたジャブを放つとローを合わせたルイス。ガーヌのローに合わせて距離を詰めて組み付こうとしたルイス。しかしガーヌ引き剥がし離れた。ミドルを入れたガーヌ。飛び込んだガーヌを組み止めたルイスだが、ガーヌが差し返しクラッチを切るとケージに押し込み膝を入れていく。離れた。ローを蹴るガーヌ。ジャブ。また飛び込んだガーヌ。組んでケージに押し込み肩パンチ。肘を入れて離れる。ルイスが飛び込もうとすると距離を取るガーヌ。ホーン。

2Rもガーヌ。

3R。ガーヌがローを蹴る。さらに右フック。ルイス手が出ない。またロー。かなり効きそう。ルイス圧を強めていくがガーヌはサークリングして詰まらない。またロー。組もうとしたルイスだがガーヌが引き剥がす。ルイス四つに組んでクラッチしたがガーヌがすぐに差し返す。崩しを狙ったルイスだが倒せず。ルイスが飛び込んでワンツーを放つが距離を取られて空振り。またロー。効いた。ガーヌのパンチが入り頭を抱えるルイス。ガーヌラッシュ!止められかねないがパンチを放つルイス。フィニッシュ直前だがルイスのパンチが入るチャンスでもある。しかしまたパンチをもらい頭を抱えて背中を向けたルイス。膝をついて亀に。ガーヌバックからパウンド連打。動きがない。レフェリー止めた。

ルイスの強打を許さず、ガーヌが完勝。UFC初のフランス人王者に。