格闘技徒然草

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UFC269:第3試合・ライアン・ホール vs. ダリック・ミナー

フェザー級

ADCC3位の実績があるトップ柔術家のホール、TUFで優勝すると、対戦相手から避けられまくり、6年でわずか5試合しかできなかった。スタンドでは遠い距離からのスピンキック、間合いが近くなると引き込みで攻めるスタイルで、物議を醸した判定もあったものの、UFCデビューから4連勝。しかし前回は引き込みを繰り返すものの、相手のイリア・トプリアに付き合ってもらえず、パウンドラッシュをもらってKO負けでUFC初黒星。

ミナーはUFC2勝2敗。キャリア26勝中、驚異の22一本勝ちがあるグラップラー。一方で12敗(UFC以外では10敗)もしており、12敗中8一本負けと極められることも多い。前回はダレン・エルキンスと対戦し、1Rはグラウンドでのパウンドで圧倒したが、2Rに上を取られると失速し、最後はパウンドで逆転KO負け。

遠い間合いから打撃を出していくミナーだが、間合いが詰まったところでホールがシングルレッグから足関!足を抜いて立ったミナー。バックに回るがホールがビクトル投げでまた足関へ。足関スイープから上を狙うが、逆にミナーがシングルレッグで上になる。しかし自ら立ってスタンド。パンチを入れるミナー。ヒットしホールが顔をそむけて離れる。追いかけてパンチを打ち込むとまた引き込むホール。パウンドを入れるミナーだが、ホールまた足関を狙うと上に。残り1分。こつこつ殴るホール。ミナー下から動かないままホーン。

1Rは打撃のヒットでミナーか。

2R。間合いを詰めるホール。ミナー飛び込んで大振りのパンチを放つ。間合いを詰めてきたミナーにテンカオを入れるホール。ケージまで詰めたミナーだが、ホールは頭を下げると倒れ込みながら引き込んだ。ガードに入るミナー。密着したまま殴るが、ホールが下から足を掬い、ミナーが起き上がったところに腕十字!ミナー持ち上げてスラムで叩きつけて外す。またインサイドガードで密着しているミナー。肩パンチ。ホール下から逆三角クラッチ。そのまま下から肘を入れる。足のクラッチが逆なので絞まることはないが動けないミナー。首が抜けたがホールオモプラッタに移行。これも極まっていないが、固定して殴るホール。ホーン。

2Rはホール。

3R。ミナーがパンチで飛び込むとホールまた引き込み。また逆三角クラッチ。外れたがホール下から足関!防いだミナーだがホールが上に。サイドからマウントへ。がっちり押さえ込み殴っていくホール。ミナー動けないのか動かないのか。ホールマウントから肩固めのセット。下から足をすくって返そうとしたミナーだが、その腕もホールドされ何も出来ないミナー。残りわずかで肩固めを仕留めに行ったホールだがタイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でホール勝利。

仕留めることはできなかったホールだが、いつも通り引き込みから相手に攻めさせず勝利。1Rは終盤の押さえ込みより、スタンドでパンチをヒットさせたミナーに入れたジャッジもいたか。

ミナーもさすがにホール相手にグラップリング勝負はできず、打撃で攻めていたが、ホールのガードを崩すことが出来なかった。