格闘技徒然草

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UFC on ESPN+86:メインイベント・ラファエル・フィジエフ vs. マテウス・ガムロット

ライト級。フィジエフ6位、ガムロット7位。

アゼルバイジャン国籍初のUFCファイターのフィジエフ。バックボーンはムエタイで、強打を武器に6戦全勝全KOでUFCと契約。しかし初戦はまさかのスピニングバックキックでKO負け。UFCの洗礼を浴びたが、そこからは順調に勝ち星を重ねて6連勝でランキングも6位まで上昇。3月の前戦ではついにタイトルコンテンダーの一角・ゲイジーと対戦。打撃で互角の攻防となり、ジャッジのスコアも3Rともに割れる内容だったが、フィジエフが3Rに入り失速。3Rのスコアの差でゲイジーに敗れ、連勝も止まった。若干、スタミナに不安があり後半失速するきらいがある。30歳。

ポーランドのガムロットはKSWフェザー級王座決定戦でクレベル・コイケに勝利。その後ライト級も制して同時二冠王者となり、直後にUFCと契約。UFCデビュー戦の相手はフィジエフのUFCデビュー戦でKO勝ちしたマゴメド・ムスタファエフの予定だったが、グラム・クタテラーゼに変更(ムスタファエフはその後も体重オーバー等で試合を飛ばし続け、昨年リリースされている)。テイクダウンを防がれる展開でスプリット判定負けし、こちらもUFC初戦は黒星だった。その後は3連続フィニッシュ勝利でランキング入りし、現王者マカチェフにしか負けていないアルマン・ツァルキャンと対戦。接戦となったが、スクランブル勝負を制して判定勝ち。しかし次戦ではトップランカーで7連勝中のベニール・ダリウシュにタックルを切られて消耗し判定負け。今年3月の前戦は5連勝中のジェイリン・ターナーにパンチでダウン気味に倒される場面もあり、苦戦したがスプリット判定勝ち。同日に試合をするBellatorのマンスール・ベルナウイ、RIZINクレベル・コイケに勝利している。32歳。

両者距離を取り牽制の打撃を出しているが、蹴りが届かない間合い。ガムロットが飛び込んでワンツーを入れた。ガムロットが再び飛び込んできたところに左右のボディブローを連打するフィジエフ。フィジエフが飛び込み右を放つが、かいくぐったガムロットがシングルレッグに。フィジエフの左足を掴んで抱え上げたが、片足でこらえて離れたフィジエフ。距離を取り前蹴りで牽制するフィジエフ。まだ両者明確なポイントがない状態で残り1分。フィジエフのローでバランスを崩したガムロットだがワンツーを入れると残りわずかでシングルレッグに。また片足でこらえるフィジエフ。ガムロットがしつこくテイクダウンを仕掛けていく。残りわずかで尻もちまでつかせたところでホーン。

1Rややフィジエフ。

2R。フィジエフのミドルに合わせてタックルに入ったガムロット。シングルレッグ。こらえるフィジエフだが、ガムロットがついに倒してバックを取る。フィジエフはケージ際まで移動すると立ち上がりスタンドバックの体勢に。ケージ際で正対して離れたフィジエフ。フィジエフがミドルを入れたが、自ら足を押さえて倒れ込んだ。アクシデントで負傷したか。パウンドを打ち込むガムロットだが、戦闘不能と見てレフェリーが割って入りKO。フィジエフは蹴った足ではなく逆足の膝を痛めた模様。

まだこれからというところでアクシデント的な足の負傷で試合が終わってしまう。それもよりによってメインで。昨年来から何回も見た光景がまた再現されてしまった。

アクシデントとはいえKO勝利なので、ガムロットは先に進み、フィジエフは後退、そしてしばらくブランクが開くことに。再戦は両者がワンランク評価を上げてからか。