格闘技徒然草

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PFL2023#10:第5試合・レイ・クーパー3世 vs. デレク・ブランソン

ミドル級ワンマッチだったが、クーパーが0.8ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。

ハワイのMMAイオニアの一人、クーパー3世。親父は1990年代から修斗で活躍したレイ・クーパーJr.。PFL初年度からウェルター級で活躍するミスターPFLの1人で、初年度は決勝でマゴメド・マゴメドケリモフに一本負け。翌年はマゴメドケリモフが途中で棄権し、対戦がないまま優勝。3度目となる2021年シーズンは、決勝でマゴメドケリモフをKOし、PFL2連覇を達成した。が、昨年は初戦で体重オーバーした上に判定負けし、2戦目はKOで勝ったが予選落ち。今年は出場せず、1年4ヶ月ぶりの試合となる。今回は階級をミドルに上げたが体重オーバーしてしまった。25勝8敗1分けの30歳。

UFCからの電撃移籍となるブランソン。UFCでは5連勝していたが、ジャレッド・キャノニアとドリカス・デュ・プレシに連続KO負け。まだランキング10位以内だったが、UFCではタイトル挑戦が難しくなったことで移籍を決意した。来年のPFLリーグ戦にはライトヘビー級で出場予定。UFC出身者はノーランカークラスが優勝する一方、ランカーや元王者クラスのベテランは苦戦する傾向にあるがどうか。39歳。

階級を上げた上に体重オーバーのクーパー、お腹ぶよっぶよ。

いきなり組み付いたクーパーだが、ブランソンが四つに組み止めてケージに押し込む。膝。離れた。ブランソン左ハイ。ミドル。前蹴り。間合いを詰めていくクーパー。パンチから組み付いたクーパーだが、ブランソンがスタンドバックに。シングルレッグでテイクダウンを狙ったが、片足を肩まで上げたところでクーパーの左フック連打を貰いぐらついた!しかしブランソン組み付くとテイクダウン。ハーフからパウンドを打ち込むとマウント!パウンドラッシュ!動けずもらっているクーパー。なんとか腕を掴んでパウンドを防ごうとするクーパーだが、振りほどかれ連打をもらう。鉄槌ラッシュ。動けず打たれるままなので止めてもいい。しかしレフェリー致命的なダメージがないと止める気なさそう。下からしがみついて耐えるクーパー。ゴング。

1Rブランソン10-8。

2R。クーパー出ていく。ブランソンシングルレッグで倒してバックに付いた。シングルバックからパウンド。ブランソンも1Rのパウンドラッシュでスタミナを消耗したのか、パウンドに力がない。返されないように注意しながらパンチを入れていく。クーパーは亀で耐えるだけで逃げる動きもなし。両足フックしたブランソンだが、再び片足を抜いた。コツコツ殴っていく。残り15秒で向き直ったクーパーだが、ブランソン左右のパウンド連打。ゴング。

2Rブランソン。クーパーがほぼ何もしていないので、このラウンドも10-8の可能性がある。

3R。前に出てくるクーパー。右を打ち込む。下がりながら組み付いたブランソンだがクーパー逆にテイクダウン。ブランソンなんとガードから三角を狙う。が、防がれて解除したハーフにしたクーパー。足を抜いてパスした瞬間に入れ替えて上を取ったブランソン。パウンド。下になったクーパー、クローズドガードで耐えるのみに。インサイドからコツコツ殴るブランソン。殴りながら足を超えてハーフにした。ガードに戻したクーパーだが残り1分。KOするほどではないが、パウンドを打ち続けるブランソン。タイムアップ。

判定30-27、30-25×2の3-0でブランソン勝利。

1R一瞬パンチを効かせた以外、見せ場もない上にコンディションも全く整えていなかったクーパー。

ブランソンは判定になってしまったが、1Rで止めていい内容。来年からはライトヘビーなので、そこでどこまで出来るかはまた別の話になるが。