格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PFL2023#10:第6試合・ケイラ・ハリソン vs. アスペン・ラッド

女子150ポンド契約ワンマッチ。

柔道2タイムオリンピック金メダリストで、アメリカ柔道界のスターだったハリソン。PFLではワンマッチでMMAデビューし、2019年からは女子ライト級リーグ戦に参戦。世界的に層が薄い、ハリソンのために作られた階級で、決勝でパチェコを破り優勝。2021年も全試合フィニッシュ勝利で2連覇を達成したが、3度目となる昨年は決勝でパチェコに判定負けし、MMA初黒星を喫した。今年はリーグ戦には出場しなかったが、PFLを代表するファイターの1人であり、Bellatorとの対抗戦が実現する折には、女子フェザー級王者クリス・サイボーグとの対戦が期待されている。33歳。

当初は元Bellator女子フェザー級王者のジュリア・バッドと対戦予定だったが、バッドが欠場となり、契約体重も150ポンドに変更の上、元UFCのラッドとの対戦に変更。ラッドはUFCの女子バンタム級では無敗のまま連続KO勝ちで期待された選手だったが、体重オーバーを繰り返したことでリリース。昨年のPFLデビュー戦では、ワンマッチでジュリア・バッドに判定勝ちした。しかし、今年のフェザー級リーグ戦は初戦でオレナ・コレスニクに敗れ、2戦目は一本勝ちしたが決勝進出できなかった。28歳。

パンチで出るラッド。ハリソン左をヒット。下がらないラッド。ハリソンハイを出したがスリップ。立ち際に組みに詰めたラッドだが、ハリソンボディロックからテイクダウン。サイド。パウンドを入れる。マウント!しかしラッド反転して立った。タックルへ。入れ替えて投げたハリソンがまた上を取るとパスガード成功。またサイド。ニーシールドで距離を取ろうとするラッドにパウンドを入れる。ガードに戻したラッド。亀に。ハーフバックから殴るハリソン。ラッド立ったがバックから殴られる。片手を着いて膝を防いでいるラッドだがパンチはもらっている。立った。正対しようとするがさせないハリソン。膝を一発顔面に入れた。ゴング。

1Rハリソン。

2R。飛びこんで左フックを打ち込んだラッド。ワンツー。ロー。ハリソン距離を詰めてシングルレッグから軸足を刈ってテイクダウン。ラッドクローズドガード。ケージ際まで移動したラッドからハーフにしたハリソンだが、フックスイープで返して立ったラッド。ハリソンなおもボディロックしながら膝。スタンドバックに周りテイクダウン。ラッドキムラクラッチでスイープを狙う。上にはなれないが立った。が、ハリソン体落としでテイクダウン。サイド。マウントを狙うハリソンだが足を絡めてハーフにしたラッドがまたガードに。足で距離を作って立つラッドだが、立ち際にバックを取られた。残り20秒で小内刈りで倒して上を取ったハリソン。肩固めに入ったがゴング。

2Rハリソン。ラッドは上からのパウンドが武器なので、上を取れないと勝機がない。

3R。プレスするハリソン。バックブローを見せるラッドだが距離が遠い。ハリソンは距離を取りつつミドル、左ストレートを入れる。ハリソンタックル。テイクダウンしかしラッドスイープして上を取った!ハーフバック。腕十字を狙ったが、ハリソン反転して上に。パウンドを打ち込みハーフにしたハリソン。亀から立つラッドだが、なおもボディロックでコントロールするハリソン。膝。顔面に思い切り打ち込む。テイクダウン。亀になったラッドだがまた立つ。またバックコントロールから膝を入れるハリソン。タイムアップ。

判定30-27×3でハリソン勝利。

一瞬上を取った以外は見せ場はなかったが、ラッドが頑張った試合。