格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFN138:ボーナス発表/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:ナスラット・ハクパラスト vs. チバウト・グーチ
  • パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:アンソニー・スミス、ドン・マッジ

メインはオズデミア有利だと思っていたので意外な結果。序盤はスミスが初めて対戦するライトヘビー級トップストライカーの打撃に対し、打たれるとガードで固まってしまい、長くもたないと思われた。2Rも亀で耐えているだけで、勝つというより凌ぐだけになっていたように見えたが、中盤くらいから盛り返してきた。オズデミアはコーミエ戦同様、下になってしまうと脆かった。

ランキング2位に勝ったので、UFC232で行われる王座決定戦:JJ vs. グスタフソンの勝者への挑戦の可能性が高まった。ブラホヴィッチやラティフィのように、ランキング下位~中堅クラスの選手が上位に入ってくるパターンが増えている。同じライトヘビーで快勝したサークノフも上位に絡んできそう。ただ、正直言うと以前花形階級だったころよりは、ライトヘビー級のレベルがだいぶ落ちた気がする。

UFN138:メインイベント・ヴォルカン・オズデミア vs. アンソニー・スミス

ライトヘビー級5分5R。オズデミア2位、スミス10位。

1月にダニエル・コーミエの王座に挑戦して以来の試合となるオズデミア。タイトルに挑戦する前はミーシャ・サークノフとジミ・マヌワをともに1分以内にKOしたが、コーミエには打撃でも組みでも完敗。

スミスはミドル級で5勝2敗だったが、ライトヘビー級ではラシャド・エヴァンスマウリシオ・ショーグンにともに秒殺KO勝ち。30勝のうち、判定勝ちが2試合しかないフィニッシャー。

スミスタックル。しかしケージに押し込むとオズデミアが入れ替えた。膝を足に入れる。引き剥がしたスミス。オズデミアがプレッシャーを掛けていく。ケージに詰めるとパンチのラッシュ。ガードを固めて打たれるスミス。なんとか凌いだ。オズデミアがプレスする。右フックをもらったスミスだが前に出て右をヒットさせる。ローを打ち込むオズデミア。スミスプレッシャーがきついのか口が開き気味。スミスの右フックヒット。オズデミアのパンチにもカウンターを狙っていく。伸ばしたスミスの手の指がアイポークに。再開。オズデミアハイからパンチで出るがスミスも左をヒットさせた。強烈なローを入れたオズデミア。パンチから組み付く。押し込んだ。ホーン。

1Rオズデミア。打撃で劣勢のスミスだが、打ち返すことでなんとか凌いでいる。

2R。ローから攻めるオズデミア。スミスパンチで突進。連打。ケージまで後退したオズデミア。またローを入れるオズデミアだが、スミスがまたパンチで出る。オズデミアも打たれるとガードを固める。オズデミアタックル。テイクダウン。三角を狙ったスミスだがパスされる。スミス下から足関。ヒール。回転して逃れたオズデミアがバックに。亀のスミスにパウンド。スミスはオズデミアの腕を掴んでディフェンス。オズデミアは後方に回ってバックマウントを狙う。パウンドを入れつつチョーク狙い。ホーン。

2Rオズデミア。スミス、凌いではいたが亀で防戦一方になったのは良くなかった。

3R。前に出たオズデミアにカウンターを狙うスミス。両者ちょっとギアを落としているのか。スミスの右がヒット。スミスまた右。また右。オズデミア首相撲に捕らえたが引き剥がした。カーフキックでこかせて鉄槌を入れたスミス。オズデミアすぐ立った。首相撲から肘。引き剥がして殴るスミス。両者動きが落ちてる。スミスの疲れが顕著。しかしパンチで出ていく。オズデミアが後退。スミスタックルに。テイクダウン!バックを狙う。両足フックしチョーク。浅いか。体を伸ばして絞める。喉元に腕が入る。外したオズデミア。しかし逆側のチョーク!オズデミアタップ!

スミス、ランキング2位を撃破!

疲労困憊で終わっても寝たまま起き上がれないスミス。

UFN138:セミファイナル・マイケル・ジョンソン vs. アルテム・ロボフ

フェザー級だったが、ジョンソンが1ポンドオーバーし、147ポンド契約のキャッチウェイトに。

本来はズバー・ツフゴフがロボフと対戦する予定だったが、ヌルマゴメドフの同僚のツフゴフがUFC229のメイン後の乱闘に加担したことでカードから除外。一方、マクレガーの腰巾着のロボフは、4月のバスアタックに参加し、その時は同じようにカードから除外されていて、これが復帰戦となる。マクレガーのコネがなければUFCでもせいぜいプレリムに出るレベルの選手。

ライト級のラスト5戦で1勝4敗となったマイケル・ジョンソンフェザー級に落とした初戦でダレン・エルキンスにまさかの一本負け。次戦ではアンドレ・フィリにスプリット判定勝ちでどうにか勝ちを拾った。今回は試合2週間前に代役として参戦が決まったものの、体重を落としきれず1ポンドオーバー。

ジャブの打ち合い。ロボフ右を打ち込む。MJは左ボディ。リーチでまさるMJが距離を取ってジャブをヒットさせる。ロボフのローに左を合わせたMJ。右フックもかすめた。ロボフの右ミドルに左ストレートを返したMJ。ロボフ詰めてきてワンツー。かわしたMJ。残り1分。ローからワンツー。もらってちょっとぐらついたロボフ。ロボフ、前に出て組み付くフェイントからアッパーを入れた。ホーン。

1RMJ。

2R。ロボフ距離を詰めてきた。ロー。MJはジャブや左を当てていく。左をもらいバランスを崩したロボフ。効いてないアピール。ロボフ出てパンチを出すが空振り。また左をヒットさせたMJ。もらってもどんどん出ていくロボフ。2Rに入りヒット数に差が出てきた。MJのコンビネーションがヒット。ロボフも手は出しているがかわされる。ホーン。

2RMJ。

3R。自分の間合いをキープするMJ。ロボフのパンチは距離を取られかわされる。飛び込んでパンチを入れようとしたところにMJのカウンターをもらう。しかし効いた素振りは見せないロボフ。MJワンツー。また左。打たれ強いロボフは下がらない。3Rのパンチはほぼ空振り。ローが効いてきたのか棒立ち気味のロボフ。右をもらい膝をついたが、やはり効いてないとアピール。残り40秒でタックル。テイクダウン。ガードからキムラを狙ったロボフだがタイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でMJ勝利。1Rはロボフに入れたジャッジもいた模様。

危なげない勝利ではあるが、欲を言えばフィニッシュが欲しかった。

UFN138:第11試合・ミーシャ・サークノフ vs. パトリック・カミンズ

ライトヘビー級。11位サークノフ、14位カミンズ。

UFCデビューから4戦全勝全フィニッシュ勝利したサークノフだが、再契約交渉がまとまらず一時フリーエージェントに。しかし再契約後の初戦でヴォルカン・オズデミアに秒殺KO負け。さらに上位ランカーのグローバーテイシェイラにもテイクダウンからのパウンドで1RKO負けして連敗中。

レスリング時代はコーミエに勝ったこともあるエリートレスラーのカミンズだが、UFCデビュー戦ではコーミエに完敗。ここまで6勝5敗。最初の4敗は打撃で攻め込まれてのKO負けだったが、前回のコーリー・アンダーソン戦ではレスリングでも劣勢となり完敗。

サークノフの左がヒット。カミンズタックルに。ケージに押し込む。ダブルアンダーフック。サークノフは片腕をギロチンに抱えるが抱えているだけ。ようやく解除すると四つ組みになりボディに膝を入れていく。カミンズ大内刈りでテイクダウンを狙うがかわされる。サークノフ外掛けで逆にテイクダウン。マウント!肩固め!サイドに出て絞めるとカミンズタップ!

サークノフ、レスラーのカミンズからテイクダウンを奪って圧勝。

UFN138:第10試合・アンドレ・スークムタズ vs. ジョナサン・マルチネス

バンタム級

ラオスアメリカ人のスークムタズはここまでUFC1勝3敗。メインカードに出てくる戦績ではない。前回は売出し中のショーン・オマリーと対戦し、1Rにダウンを喫したものの、3Rにはオマリーが足を痛めたこともあり判定まで持ち込んだ。

地元カナダのギャビン・タッカーと対戦する予定だったが、タッカーが今月に入り負傷欠場。代役でUFC初参戦となるマルチネスはMMA9勝1敗。今月19日のLFAで1年ぶりの復帰戦を行う予定だったが、UFC参戦が決まりキャンセルに。前回の試合はバンタム級だが、それまではフライ級や130ポンド契約での試合が多かった。

左ボディを入れたスークムタズだがマルチネスは左ミドルを打ち込む。ジャブで出てきたスークムタズにまたミドル。スークムタズの飛び込んでの右がヒットしマルチネスダウン!上になったスークムタズががぶるとアナコンダのセットアップ。解除してボディに膝を入れたが、その足を掴んで押し込んで立ったマルチネス。スークムタズが入れ替えてボディに膝を入れたものの、ローブローになりタイムストップ。再開。スークムタズ前に出てケージに詰まったところでラッシュ。ガードを固めたマルチネスにタックル。押し込み。離れた。前に出てパンチを打ち込むスークムタズ。マルチネスのテンカオも入る。間合いを詰めて右を入れたスークムタズ。左をもらったスークムタズだがバック肘。パンチを貰い崩れたマルチネスにスークムタズがパウンド。が、ホーン。

1Rスークムタズ。

2R。左ミドルを連打するマルチネスだが、距離を詰めて潰すスークムタズ。組んで押し込み。離れた。前に出るとマルチネスガードを固めて止まってしまう。スークムタズ、雑なパンチのラッシュで攻める。しかし首相撲からの膝がローブローに。口頭注意で再開。組んだマルチネスがボディロックからテイクダウン。倒してハーフ。パウンド・肘。強い左を打ち込む。スークムタズもらっている。バックを狙うマルチネスだが、スークムタズはケージを背にしてバックに回られるのを防ぐ。マルチネスは肩口に肘。若干垂直肘っぽい。離れてスタンドに。出てきたスークムタズに肘。しかしスークムタズのパンチをもらうとガードを固めて止まってしまう。ホーン。

2Rマルチネス

3R。スークムタズ出てきたが、組み付いてケージに押し込むマルチネス。が、入れ替えたスークムタズがボディから肘連打。マルチネス、ガードを固めて止まりがちになるが、ここでは打ち返していった。組んでケージにまた押し込む。今度はスークムタズがテイクダウン。しかしすぐにマルチネスリカバリ。立ってまた押し込み。マルチネスダブルアンダーフックに。スークムタズ入れ替えてシングルレッグ。テイクダウン。サイド。肘を入れる。アメリカーナ。反転したマルチネスからバックを狙うが、マルチネス反転して上に。三角を狙うがマルチネス解除してパス。スークムタズ立つとスタンドで肩固め。浅いがそのまま離さずタイムアップ。

30-26、29-28×2の3-0でスークムタズ勝利。

実力伯仲でいい試合だったが、やはりレベル的にはプレリムだった。

UFN138:第9試合・ジャン・ヴィランテ vs. エド・ハーマン

ライトヘビー級。

UFC6勝7敗のヴィランテ。レスリングバックボーンのストライカーで、UFCライトヘビー級には多い大学フットボール経験者。ここ3試合は1勝2敗だが、すべてスプリット判定。

TUF3出身でUFC12年目となるハーマンは38歳。ここまでUFC10勝10敗1NC。ミドル級からライトヘビーに上げてからは1勝2敗。2004年にはパンクラスに参戦し三崎和雄と対戦したこともある。階級を上げたが若干腹回りがゆるい。

ジャブを入れたヴィランテ。プレッシャーを掛けてワンツー。ハーマンも右を返す。フルスイングの左を放つが空振り。間合いが詰まり両者大振りのフックを放つ。両者とも当たれば倒せるパンチを出している。じわじわ出るヴィランテ。ハーマン飛び込んで右。パンチを振り回したハーマンだがヴィランテの右をもらい効いた。ケージまで後退。ヴィランテは冷静に見て攻める。追い打ちに来るヴィランテに右を当てたハーマン。ハーマン逆に出ていく。左右のフックぶん回し。ヒットせず。ホーン。

1Rヴィランテ。

 2R。ジャブを入れていくヴィランテ。ハーマンがパンチを振り回すが空振りが続く。ハーマンのジャブが目に入ったのかヴィランテ一旦後退。アイポーク?続行。前に出ていくハーマン。ロー。ヴィランテも出てジャブ。ハーマンのローで足が流れるヴィランテ。間合いを詰めたヴィランテの右フックがヒット。ハーマンもらったが打ち返していく。ハーマンのパンチが入りヴィランテ失速。しかしまた右フックを打ち込むヴィランテ。ホーン。

2R手数は五分。ハーマンの方がいいシーンがあったように見えたが。

3R。両者ジャブがヒット。前に出るのはハーマン。右を打ち込む。ヴィランテ若干失速気味。手数で負けてる。残り90秒でハーマン初めてタックル。切ったヴィランテ。ヴィランテ逆にタックルに入るがやはり切られた。パンチ・蹴りを出していくヴィランテだがタイムアップ。

判定割れた。29-28ヴィランテ、29-28ハーマン、29-28ヴィランテ。スプリットでヴィランテ勝利。

Gian Villante def.  Ed Herman :: UFC Fight Night 138 :: MMA Decisions

メディアのジャッジは半々で割れてる。

UFN138:第8試合・アレックス・ガルシア vs. コート・マッギー

ウェルター級。

ドミニカ出身で現在はカナダのトライスタージム所属のガルシア。背は低めだが、その分体が太い。ここまでUFC5勝4敗。中堅ファイターで、まだランカーとの対戦経験はない。

TUF11ウィナーのマッギーもUFC7勝6敗の地味中堅ファイター。最近11試合ではTKO負けが1試合あるだけで、あとは勝っても負けても判定。ウェルター級時代のロバート・ウィテカーに勝っている選手の一人。

ガルシアがプレッシャーを掛けていく。左フックを振り回すが空振り。また左フックで飛び込んだ。また左。マッギーが右を返す。マッギーローを放ったが、キャッチされてガルシアがスタンドでバックに回る。マッギー巻き込み投げを狙ったがガルシアがバックキープし背中に乗る。しかし左足がフックしておらず着地。正対して離れたマッギー。右フックを打ち込むガルシア。飛び込んでワンツー。残り1分。残り10秒でマッギーテイクダウンを取ったもののすぐホーン。

1Rガルシア。

2R。ガルシアがパンチを打ち込む。前に出たガルシアだがマッギーのカウンターが入り仰向けに倒れたガルシア。タウン?マッギーパウンド連打。押さえ込む。ガルシアはクローズドガード。下からホールディング。マッギーはケージ際まで移動してコツコツパウンド。ガルシア抱えるだけ。レフェリーブレイク。ガルシアダブルレッグ。倒した。寝かされずにすぐ立つマッギー。入れ替えて得意のケージ押し込み。一回離れてからダブルレッグに。テイクダウン成功。パウンドを入れていくマッギー。ホーン。

2Rマッギー。

3R。ガルシアシングルレッグ。倒せない。逆にマッギーがタックルに。切られたもののケージに押し込む。マッギーまたタックルに入るがガルシア潰した。しかしまたダブルレッグ。ガルシアはスイッチを狙う。上になるのはガルシア。勝負どころ。亀になったマッギーのバックについた。ハーフバックから両足フックしたもののマッギーが上を取った。インサイドから肘。残り1分。足をさばいてパスを狙うマッギー。ハーフにしてパウンド。ガルシア下から脇を差して立とうとしたが、潰したマッギーが上から肘・パウンド。タイムアップ。

29-28×2、30-28の3-0でマッギー勝利。1人は1Rイーブンをつけた模様。

UFN138:第7試合・ノーディン・タレブ vs. ショーン・ストリックランド

ウェルター級。UFC戦績はともに6勝3敗で前戦で負けているもの同士。

タレブはフランス生まれでカナダ在住。トライスタージム所属。27歳の遅いMMAプロデビューから今年で10年。バックボーンはジークンドー

ストリックランドは4年前、23歳の時に無敗でUFCと契約。以後ここまで6勝3敗だが、あと一歩のところでランキング入りできていない。負けた相手はサンチアゴ・ポンジニッビオ、カマル・ウスマン、エリゼウカポエイラ。前回のカポエイラ戦では初のKO負け。

パンチで出るストリックランド。タレブ距離を取りつつパンチを返していく。どんどん距離を詰めてワンツーを打ち込むタレブ。ストリックランドワンツー。ローを入れるタレブ。ストリックランドは前に出ていくがヒット数が少ない。ローをもらいちょっと気にしているストリックランド。パンチを打ち込んだところにタレブのカウンターをもらう。ホーン。

1Rはヒット数でタレブ。

2R。1R同様前に出ていくストリックランド。1Rよりは手数を増やしている。ローをもらうがパンチを合わせたストリックランド。ワンツーがヒット。さらに右が入ってタレブダウン!パウンド連打を入れたがタレブ足で距離を作りすぐ立った。しかしストリックランドは前に出てパンチを入れるとケージを背負ったタレブにまたラッシュ。顔面に入り効いたタレブ。タックルで凌ごうとしたが切られて下に。パウンド連打。ストリックランドが足をサバいてパスしてパンチを入れたところレフェリー止めた。

レフェリーのストップのタイミングがちょっと良くわからなかった。タレブは納得行かず抗議。パスして殴ったところだったのでもうちょっと見ても良かったのでは。ただ、その前に入ったパウンドを見ても時間の問題だったか。

UFN138:第6試合・チバウト・グーチ vs. ナスラット・ハクパラスト

ライト級。

フランス生まれで現在はニューメキシコのジャクソンウィンクMMAでトレーニングしているグーチ。フランスとフィンランドで11戦全勝・9フィニッシュでUFCと契約したが、3試合連続フィニッシュ負け。4試合目でようやくTKO勝ち。前回は人気若手ファイター・セイジ・ノースカット相手にメディアのスコアではグーチ支持が多い僅差の判定負け。ローカルでは1Rフィニッシュが多かったものの、相手のレベルに疑問があった。

ドイツのハクパラストはMMAデビュー戦で敗れた後、8連続フィニッシュ勝利でまだ大学生の22歳の時にUFCと契約したが、やはり相手のレベルは高くはなかった。UFCデビュー戦はマーチン・ヘルドにパンチでダウンを奪ったものの、巻き返されて判定負け。2戦目はUFC3連勝から2連敗していたマーク・ディアキーシーに終始優勢な攻めで判定勝ち。オッズは今大会で一番の大差でハクパラストが優勢。

パンチで攻めるグーチ。ハクパラストも打ち返していく。ハクパラストの左フックが入りグーチダウン!立ち上がるが追い打ちのパンチがヒットする。グーチ距離を取って立て直した。押され気味ながらも打ち返していくグーチ。ホーン。

1Rハクパラスト。

2R。グーチパンチで出る。ボディ。どんどん前に出ていく。ハクパラストはしっかりガードしつつパンチを返す。ハクパラストがボディ・顔面に打ち分けてパンチを入れていく。グーチも下がらず打ち返すが左をもらった。ハクパラストの左ミドルをもらってちょっと効いたグーチ。それでも下がらない。しかしパンチはもらっている。パンチを貰い鼻血を出したグーチがレフェリーにタイムを要求したもののスルーされる。距離を取ったグーチ。ホーン。

2Rもハクパラスト。

3R。グーチパンチで攻めるがハクパラストの右をもらい後退。ハクパラスト左ボディ。パンチのラッシュ。凌いだグーチだが左ミドルをもらい効いた!ハクパラストまたラッシュ。背中を見せて逃げるグーチにまたミドル。倒れ込んだグーチ。ガードを取るグーチにパウンド・肘連打。下から抱えてなんとかしのごうとするグーチ。パウンド連打を打ち込むハクパラストだがフィニッシュできず。グーチ立った。逆転を狙って攻め続けるグーチ。タイムアップ。

どう考えても負けているグーチが両腕を上げてアピール。まあ勝利のアピールと言うよりは最後まで頑張ったぞーという意味だと思うが。

29-27、29-28、30-26の3-0でハクパラスト勝利。2人がグーチに入れたラウンドは2Rか。

下馬評通り勝利したハクパラストだが、3Rは倒れたグーチを立たせてスタンド勝負でボディを攻めたらKO出来ていたのでは。

UFN138:第5試合・カルヴィン・ケイター vs. クリス・フィッシュゴールド

フェザー級

UFCデビュー戦でいきなりアンドレ・フィリに勝利したケイター。2戦目はいきなりセミの扱いで連勝したものの、3戦目でランカーのヘナト・モイカノと対戦すると完敗。

UFCデビュー戦となるイギリスのフィッシュゴールドは、ケージウォーリァーズでライト級王座を3度防衛。師匠はUFC3やPRIDE武士道に出場経験があるクリス・ブレナン。MMA17勝1敗の26歳。

ローからタックルに入ったフィッシュゴールド。テイクダウン。ケイターすぐに立つが、フィッシュゴールドパンチ連打で攻める。ケイターがガードを固めるとタックルに。ケージで堪えるケイター。離れた。フィッシュゴールドパンチのラッシュ。3連打。若干入れ込みすぎの感もあるが良く攻めてる。ケイターはちょっと押され気味。フィッシュゴールド、ジャブをもらって鼻血。フィッシュゴールドがパンチで攻める。手数を出していく。ケイターは狙いすました一発を打っていく。残り1分。ケイターのワンツーをもらい膝をついたフィッシュゴールド。ケイター追い打ち。ガードを取るフィッシュゴールドだがパウンド連打をもらいレフェリー止めた。

ケイターの右が耳の後ろをかすめるようにヒット。

敗れたフィッシュゴールド、UFCデビューで活きは良かった。

UFN138:第4試合・サラ・モラス vs. タリタ・ベルナルド

女子バンタム級

今日2人しかいない地元カナダ勢のモラスはグラップラー柔術茶帯UFC戦績はここまで2勝2敗。前回はタックルを切られる展開でパンチを貰い判定負け。

ブラジルのベルナルドは柔術黒帯。UFCでは0勝2敗。前回はモラスと同じようにタックルを切られる展開で判定負けしている。

体格で上回るモラス。というよりベルナルドがフライ級適性?162cmはバンタム級最小。

ワンツーを入れたモラス。ベルナルドはロー。左ミドル。ベルナルドタックルに。しかし切られた。モラスの右がヒット。ベルナルド、荒っぽいパンチ連打で出ると組み付いたが、モラスに組み止められケージに押し込まれる。しかしベルナルド外掛けテイクダウン。モラスがガードからパンチ・肘を入れるがベルナルド担ぎパス。ベルナルドパウンド連打から残りわずかでギロチンを仕掛けたものの時間がなくホーン。

1Rベルナルド。

2R。パンチで攻めるモラスだが、ベルナルドもジャブ、ワンツーをヒットさせていく。組み付いてダブルアンダーフックからまた外掛けテイクダウン。ニアマウント。パスを狙いながらパウンド。足を抜いてサイドに出たが残り25秒。また足を絡めるモラス。ベルナルドがアメリカーナを狙うもホーン。

2Rもベルナルド。

3R。開始と同時にモラスが初めてタックル。テイクダウン。しかしベルナルドがディープハーフからスイープ成功。サイドに出た。下から顔に足を絡めようとするモラスだが、ベルナルドが頭に乗ってキムラを狙う。なんとか外したモラスだがまだ押さえ込まれている。ハーフに戻したモラス。下から蹴って立った。ベルナルドが組んでテイクダウンを狙うも倒せず逆に上を取られる。バックになりチョークを狙ったモラスだが、ベルナルドが反転して上になるとすぐパス。ケージを蹴って体勢を変えるモラス。ベルナルド離れて立つ。残り時間わずか。モラスがパンチで出て連打をヒット。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でベルナルドがUFC初勝利。

ベルナルドはグラウンドの強さで勝ったが、体格的に劣っているし、フライ級に落とした方が良さそう。

モラスは得意の寝技で上を行かれて完敗。最後のパンチ連打を見る限り、もっと打撃で攻めていれば勝機があったのでは。

UFN138:第3試合・ティー・エドワーズ vs. ドン・マッジ

ライト級。UFCデビュー戦対決。

6月のコンテンダーシリーズで28秒KO勝ちしてUFCとの契約を決めたエドワーズ。バックボーンはレスリングで28歳。MMA6勝1敗。

南アフリカのマッジは地元のMMAプロモーション・EFCでライト級王座を獲得。MMA戦績は7勝3敗1分けだが、負けた相手はすべて同一の選手。14歳から20歳まではタイに住んでムエタイをやっていた。柔術茶帯で7勝のうち4KO・3一本勝ちで全フィニッシュ。

両者間合いを詰めてガンガン打ち合う。マッジの左が入りエドワーズダウン!しかし追い打ちに来たマッジをタックルでテイクダウン。マッジ下から腕十字。完全に腕を伸ばされたがエドワーズギリギリ抜けた!またガードを取ったマッジ。下から仕掛けるとエドワーズは立ってスクートに。マッジ下から蹴り。エドワーズガードに飛び込むが、マッジ再びハイガードに。エドワーズ上にいても攻められない。また立った。残り1分。下から関節蹴りを入れるマッジ。エドワーズ蹴られるだけ。ブレイク。マッジ左ミドル。パンチがヒット。ケージに押し込んだマッジ。ホーン。

1Rマッジ。

2R。間合いを詰めたマッジがケージ際で左ハイ。距離を取ろうとしたエドワーズにさらに右ハイ。顔面にビッグヒット!エドワーズダウン!KO!

デビュー戦同士ということで実力は未知数な部分が多いが、マッジは寝ても立ってもいいところを見せた。