格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★ヒューズ、5度目の防衛に成功

ウェルター級王座5度目の防衛戦に臨んだマット・ヒューズは、WFA同級王者で、かつて修斗王者の桜井“マッハ”速人を苦しめたフランク・トリッグと対戦。ともに厳しいレスリングの展開から、1Rにヒューズがトリッグのバックを取り、スタンドのままチョークスリーパーで1本勝ち。磐石の強さでV5に成功した。試合後、ヒューズは「BJペンがこの階級に来るのなら歓迎する」と10月に修斗五味隆典を下したペンの挑戦を受ける構えをみせた。

ヘビー級・ライトヘビー級では、プライドに水をあけられているUFC。しかし、このウェルター級は未だにUFCが世界最高峰だ。それは、チャンピオンのマット・ヒューズがレベルを上げてきたことが大きい。
相手のトリッグは過去最強の挑戦者。ラスベガスでのオッズでは大分差があったが、これはトリッグが1年ほどブランクがあることと、アメリカより日本で評価が高いからだろう。3年前のマッハ戦で、トリッグは試合の大半で圧倒。結果はTKO負けだったものの評価は下がらなかった。リングではなく金網なら結果は逆だったかもしれない。
しかし、そのトリッグですら、ヒューズの敵ではなかった。勝つにしても、これほどの圧勝になるとは思わなかった。もはやこの階級にはヒューズの相手になる選手はいないだろう。ペンは確かに-70kg級では最強だと思うが、下の階級から上げてきた選手ではヒューズには勝つのは難しい。現在、パウンド・フォー・パウンドで世界最強の選手かも知れない。