格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★PRIDE今後の展望

スポナビより。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/headlines/20070327-00000021-spnavi-fight.html

4月8日の「PRIDE.34」をもって榊原氏が社長辞任後は、ロレンゾ氏が新たに設立する会社「PRIDE FC WORLDWIDE」に営業権が移行。大みそか男祭り、5月開幕予定のライト級GPなどを含め、今年1年間の国内スケジュールは予定通り開催していくという。さらに、「国内大会が減ることはなく、逆に海外での大会が増えることになるかもしれいない」と榊原社長は付け加えた。

具体性はないが。オフィシャルの年間スケジュールでは、日本でのナンバーシリーズの予定、10月のベガス大会が消えたまま。まあそれはDSEではなく新会社がやることだから、現時点では何も決まっていないのだろう。ライト級GPは5月下旬というが、34後に新会社を作って、果たして間に合うのか?
フィッシュマンが起こしていた裁判はDSE消滅でどうなってしまうのだろう。相手がいなくなったから訴えも却下?
今後についてだが、やはり地上波が決まるかどうかが大きい。PRIDEが身売りしたのは、現時点でイベントの採算が取れないからだろう。フジの契約解除後、ネット配信やパブリックビューなどに手を広げたが、数億円と言われる地上波放映権料を埋めるには至らなかった。経営者が変わってもその状況が変わるわけではない。ボードックなどバブリーな新興勢力がある限り、選手のギャラの高騰に歯止めはかからない。そうなると、やはり採算の取れない高ギャラ選手はUFCに、変わってPRIDEにはまだギャラが安い選手がUFCからレンタルということになる。トップ選手が出ず、モンソンクラスがメインを張るようになると盛り下がる。ますます地上波復活が難しくなるという悪循環に陥ってしまうので、これは良くない。
なんとか地上波復活を目指すなら、最初は多少損をしてでも1年前くらいのPRIDEのレベルを維持することが必要。しかし、どの程度で地上波がつくかは見通しが立っていないし、仮に地上波がついたとしても、売り上げはUFCが遙かに上。だとしたら、地上波復活をのために無理をするより、PRIDEをUFCの2軍にした方がいいとロレンゾは考えているかもしれない。どっちにする気かは、今後の運営を見てからでないとわからない。
また、榊原社長は「エリートXCから合併を持ちかけられたが断った」と言っている(http://www.boutreview.com/data/news05/070327pride-kaiken.html)が、ミルホンネットで数日前に出た情報(http://miruhon.net/news/2007/03/eliteheros.html)では、逆にエリートXCが断ったとなっている。ミルホンネットも信頼性に欠けるが、榊原社長のコメントもいい加減信用できないのでなんとも。だが、買収されるなら業界トップのUFCのオーナーより、資金はあっても選手層が薄いエリートXCの方が良かったのではと考えると、やはりミルホン情報が正しいのではないかと思う。