格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★7/27パンクラス後楽園大会総評

1日置きだが。
酷くつまらなかったわけではないが良かったわけでもなかった。最初に日韓対抗戦、次にネオブラ、最後にウェルター級タイトルマッチという流れだったが、ネオブラが終わったところで流れが切れて、その後の3試合が特にテーマがない試合になってしまった。特にメイン。一応暫定王者戦だったのに、ナシメントが初参戦選手ということもありただのワンマッチという雰囲気だった。タイトルマッチの雰囲気作りに必要なコミッショナー宣言とか国歌吹奏がなかったのも原因か(もしかしたら時間が押していたので端折ったのかもしれない)。
坂口兄が出たが、今回はマナーが悪い客はいなかった。でもわりと客入りが良かったのはやはり坂口効果だろう。後楽園に格闘技を見に来るには不釣り合いな着飾った格好の観客が多かった。しかし坂口にホームの雰囲気がないのはなぜだろう。知名度から言ったらHERO'Sにも出られるのにわざわざパンクラスに出てくれているのだが。昨日の会見ではイズムvs坂口道場対抗戦という話も出たが、「パンクラスの選手」という感じが出ていない坂口を使うならそっちの方がいいかもしれない。
ネオブラは、五十里vs松本が一番盛り上がっていた。ただし、五十里の応援団が大挙して駆けつけていたからで、試合自体はワーストの内容。松本や梅木レフェリーの指摘通り、五十里の試合は全く面白くない。それでも会場全体が五十里を応援する雰囲気になっていたのでなんとか見られた(個人的にはセコンドに菊田が着いていたせいで松本がヒールになっていたのでなお良かった)。
試合は全くプロ意識は感じられなかったし、優勝後のインタビューでも、友人の結婚を祝福したり、視点が身内にしか向いていない。スケールのちっちゃい「Gackt〜〜〜」みたいな感じ。ただ、素朴な人柄が出まくっていたので不快ではなかった。後楽園レベルならこういう選手もアリだと思う。プロはただ頑張っているだけでは評価されないが、思わず応援したくなるような頑張りを見せられるなら、それもプロとしての一つの能力。
でも、今後上があるのかどうか。実力的にもいっぱいいっぱいに見える。それでも、ネオブラ王者の称号を得たからにはプロとして存在感を示していってもらいたい。もともとの意義を考えたら、ネオブラ制覇をゴールにするような選手には最初から出て欲しくない。吉本やヨシロックは逆に強すぎてネオブラに出るレベルじゃないとも言われたが、元々のネオブラはトップへの登竜門。またレベルの高いネオブラにするために、今回の王者も今後活躍していって欲しい。