格闘技徒然草

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★エヴァン・タナー、遺体で発見される

UFCミドル級王者のタナーが遺体で発見された。自殺と思われる。
http://news.livedoor.com/article/detail/3812668/

めのカーリー・ヘアにアゴひげなど、いかにもテキサス州出身男といった雰囲気で人気があった、UFC元世界ミドル級チャンピオン、まだ37歳のエヴァン・タナーが、8日カリフォルニア州のパロ・ヴェルデの乾燥しきった山岳地帯で、変わり果てた姿で発見された。

2005年2月から6月までUFC世界ミドル級チャンピオンに君臨したが、タイトル初防衛を果たせずその後2年ほどブランクを味わった。復帰を賭けて挑んだ2008年3月の岡見勇信との対戦でも敗れ、同年6月を最後にリングに上がることをしなくなった。

タナーはアマリロで行われていたUSWFで総合のキャリアをスタートした。このUSWFという団体は、掌底+ロープエスケープ有りという、UWF系に近いルールで試合を行っていた。その縁で当時まだ掌底+ロープエスケープルールのパンクラスに呼ばれ、ネオブラッド・トーナメントに外国人として初めて優勝。肩固めを武器に連勝を重ねる。その間にUFCにも出場。1年近いブランクを経て復帰後、UFCでティトの持つミドル級(当時)タイトルに挑戦するも、わずか36秒でスラムによるKO負け。その後もUFCを主戦場とし、新設された84kg級に転向。ブスタマンチのPRIDE転出によって行われた第3代王者決定戦に出場して悲願のUFCタイトルを獲得した。
しかし、初防衛戦でライトヘビー級時代に敗れているリッチ・フランクリンと再戦し、TKO負けでタイトル陥落。以後は1勝4敗と勝ち星に恵まれなかった。
ネオブラの時にパンクラスのオフィシャルサイトで優勝者予想をやっていて、自分はタナーに投票し、賞品としてタナーのサイン入りマウスパッドをもらったことがある。愛用していたので、せっかくのサイン入りパッドが汚れてしまったが・・・。青森で行われたネオブラ決勝戦の後、パンクラス青森後援会のパーティに出席していたのだが、決勝を争ったジャスティン・マッコーリーが陽気なアメリカンだったのに対し、タナーは非常に穏和で物静かな人だった。
タナーはキャリアで何度か長いブランクを経験していて、その間にはかなり荒んだ生活をしていたらしい。37歳。岡見戦でのKO負けは新旧交代を印象づけられたが、ファイターとしてはベテランでも、亡くなるにはあまりにも若すぎた。合掌。