腹が出ている吉田…。太すぎ。これはもうメタボ。体重差4kgだが石井の体は非常にシャープ。
石井のジャブをかわして吉田がパンチを入れていく。オーバーハンドの右が入ってぐらついた石井。さらにアッパー。左右のフックヒット。至近距離からのアッパーも入る。さらに膝。石井はディフェンスのみ。攻めに行けない。吉田がパンチを打つとガードを固めてしまう。攻められない。ゴング。
組んでいって今度は石井がショートアッパー。離れた。待ちかまえている吉田。石井は踏み込んで行けない。手が出ない。コーナーに詰めて石井が足を掬おうとする。堪えて離れる吉田。また相撲に。大外刈りを狙った石井。倒せずブレイク。ロープ際に押し込んだ石井。吉田はもうスタミナ切れか？動きがない。逆に石井が膝を入れていく。膝がローブローになりインターバル。石井にレッドカード。減点1。再開。ハイキックをキャッチされ引き込んだ吉田。ここで石井がグラウンドで軽快な動きを見せパスを伺う。しかしゴング。
すでにスタミナが切れている吉田。石井は逆に緊張がほぐれて動きが良くなってきている。ポイント的には減点もあり吉田がリードしているので、石井は逆転のために攻めなければいけない。
いきなり四つに組む。石井が投げを狙うが離れる。また四つ。石井は四つになると大外ばかり狙っている。倒せずブレイク。組んでいく石井。ボディに膝。ブレイク。パンチを打って前に出る石井だが、パンチに伸びがない。残り40秒で吉田がシングルレッグ。こらえた石井はこつこつパウンド。ブレイク。ゴング。
思ったよりも低調な試合に。ただのロートルとルーキーの試合。どちらが勝つにしても圧倒して欲しかった。不完全燃焼で終わってしまった。
判定3-0で吉田。ポイントは読み上げられなかったが、石井はポイントを取ることが出来てないだろう。
吉田は記者会見からかなり不満そうだったので、相当気合いが入っているのかと思ったが、あの腹ではあまり練習していないのでは。スタミナもさっさと切れたし。スタミナが切れなければ石井をKO出来たのでは。
その吉田に引導を渡せなかった石井にもガッカリ。準備期間は長かったが、やっぱりルーキーの試合。パンチは泉あたりよりはきれいなフォームだったが、手数がない分、結局泉のパンチの方が当たっている。攻め手もなかった。スタンドではパンチ。四つに組んだら大外狙い。あるいは膝。ダブルレッグで倒そうともしていたが、一度も倒せず。武器が少なすぎた。デビュー戦だし仕方がないが。唯一、グラウンドで上になった時に、素早くパスガードの動きを見せたのは良かった。グラウンドでのムーブがスムーズだった。あのあたりを重点的に鍛えていたのだとしたら、今回はほとんど出す間がなかったか。
次の相手が難しいが、どんどん試合をしていった方がいいだろう。ただ、尋常じゃないファイトマネーを取っているとしたら、気軽に試合は出来ないかもしれないが。
