格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★K-1WORLD MAX2010感想

長島☆自演乙☆雄一郎vsマイク・ザンビディス
自演乙が「あえてザンビディスを選んだ」と紹介されるが、きつい相手がもっといるだけにあまり美談ではない。前回負けてるクラウスは避けてるし。
ザンビがスピードで圧倒。翻弄される自演乙。何度かダウン気味に倒れるがレフェリースルー。膝が入れば有効だと思うが、なかなか入れられない。2R後半からザンビが失速。しかし2Rイーブンはザンビに厳しい。自演乙終盤チャンスかと思いきや、3RにラッシュしてザンビKO勝利。
日本予選で優勝して実力もついてきたように思われた自演乙だが、ザンビに完敗ではまだ世界レベルにはほど遠い。
ペトロシアンvsクラウス
石井の試合の煽りが繰り返し流れる。クラウスには番狂わせの期待はあまりしていなかったが、去年負けているだけに無策ではない。2Rには距離を詰めてのボディから顔面へのコンビネーションがヒット。しかし地力の差は明らか。上手く戦ってはいたが、判定負け。
ドラゴvsカマル
ダイジェストで残念。2度ダウンを奪ったドラゴだが、終盤ふらつくなどダメージが残る勝ち上がり。
1試合ごとに石井の煽りが。「Kのリングに登場」と紹介されて、アップの様子もミット打ちばかりで、まるでK-1ルールの試合をするかのように勘違いしてしまう。
佐藤vsグロガフスキー
韓国でのMAX1回戦を見ていないのでグラガフスキーは初見。佐藤よりでかい。こつこつローを入れていく佐藤。しかし1Rあの内容で佐藤に入れるジャッジには疑問。特にローが効いた様子もなかったのに。なんかいつも以上にジャッジが露骨だ。2R、だんだんローが効いてきたように見えるグロガフスキー。しかし2Rは三者イーブン。1R佐藤に入れたジャッジはなぜ2Rイーブンにしたのか。3R。グロガフスキーはローを入れられながらも長いリーチでパンチを打っていく。アシを殺されている分、威力がないか。最後はパンチで打ち合う佐藤。勢い余ってバックに回ってパンチを入れる佐藤。
判定3-0で佐藤。3Rは三者佐藤か。安全策で勝ったという感じ。
石井慧vs柴田勝頼
DREAMに続きまたぎの時間に登場。入場テーマは受けを狙ったのかマジなのか。DREAM特別ルールだそうだが、どの辺が特別なのかの説明はなし。
距離を取る石井。柴田もつっこまず様子を見ている。前に出て行った石井。組み付いた……。大内刈りでテイクダウン。パスガード。パスはスムーズだが、マウントへの移行はあまり上手くない石井。ニーオンからパウンド。サイドからキムラ。柴田タップ。
完勝。相手が相手だけに当然ではあるが。淡々とただ勝っただけ。柴田相手ならせめてパンチで勝負してもらいたかった。視聴率以外には全く意味がなかった試合。
石井のコメント
http://www.k-1.co.jp/jp/event/2010/1108_max/02_results.html>>

――試合の感想を教えてください。
石井 今回は一本勝ちをしてくれと言われていて、緊張感のある試合ができたと思います。また一歩、自分の目標とする人に近づけたと思います。
――目標とは?
石井 将来、アメリカ、日本をまたにかけて活躍する、ケン・ワタナベさんのような俳優になることです。

――入場曲がAKB48だったのは?
石井 初心忘れるべからずということで、それにしました。

相変わらず。石井はこれが面白いと思ってるんだろうなぁ……。まあオリンピックの頃からこういうキャラだし、特にプロ格闘家を履き違えているというわけではなく、これが素なんだろう。
年末はアメリカで試合のオファーがあるというような話をしているが、これもどこまで本気か不明。
HIROYAvs久保優太
いきなりファイナルラウンド。しかもHIROYA負けてる。特に挽回することもなく、久保も倒すこともなく終了。
今年の格闘技界十大ニュースの中に「K-1甲子園組が実は強かった」というものが挙げられるが、その甲子園の中心選手であったHIROYAは乗り遅れ。というか、今後プロファイターとしてやっていくという選択が正しいのかどうか。もう自分のジムを持っているそうだが、格闘家以外の将来像というのも考えた方がいいのでは。
ペトロシアンvsザンビディス
2Rから。蹴りのタイミングでザンビの左フックがヒットし吹っ飛ぶペトロシアン。これはスリップの裁定だが、ザンビディスがパンチで攻める。飛び込んでパンチを打っていくが、ペトロシアンがスウェイでかわす。結局1ポイントも失うことなく決勝進出。
「ペトロシアン攻略法が見えた」という声もあるけど、ペトロシアンは涼しい顔。
佐藤嘉洋vsドラゴ
序盤はパンチで前に出てくるドラゴに手を焼いた佐藤だが、中盤以降ローからテンカオを連打し攻勢。1R終盤には右ストレートを顔面にヒットさせてぐらつかせる。当然三者佐藤。2Rも下がらない佐藤。終盤のラッシュで2Rも取った。しかし、ダウンを取らなければいけない状況になってしまって、かえってドラゴの猛攻を呼び込むことに。が、それを凌いでボディへの膝で追い込む。文句なしの判定勝ち。しかし微妙に首相撲からの膝が何回かあったのが気になった。
ジョルジオ・ペトロシアンvs佐藤嘉洋
日本人決勝進出という最低限の仕事は果たした佐藤。6R蹴り続けたために、自らの脛を痛めてしまっていて、準決勝までのように蹴りが出ない。膝はヒットする間合いにならず、武器はパンチのみ。パンチのテクニックではペトロシアン。押される佐藤。2Rポイントを取られてもう倒すしかないが、倒すだけの力が残っていない。前に出て行くが、パンチは空を切る。タイムアップ。当然判定はペトロシアン。
佐藤はダメージが気の毒だったが、ワンナイトトーナメントはダメージなく勝ち上がる技術も強さのうち。ただワンマッチでの対戦でどれくらいの差があるかは見てみたいと思った。
MAXとしては並以下の盛り上がり。佐藤が優勝できるかと言うところが注目点だったけど、ダメージもあって全くその気配が感じられなかった。実況陣は声を揃えて「あと一歩」と言っていたけど、かなり大きな差があった。危なげなく連覇したペトロシアンだが、去年に比べると強さが分かりにくい勝ち方。放送された試合ではKOは1試合だけで、番狂わせも無し。
果たして来年MAXはあるのかどうか。今日の視聴率次第では、これが最後のMAXになってしまうかも。