サブミッション・オブ・ザ・ナイトが一本決着がなく該当なしだったため、ファイト・オブ・ザ・ナイトが2試合。
メインはアップセットで絶対王者アンデウソンが王座戴冠8年目でついに陥落。ただ、油断や余裕ではない。1Rワイドマンに圧倒された後で余裕はないだろう。テイクダウンされたらまずいという意識はあったはず。自分のペースに持ち込むためのノーガードであり挑発だったのではないか。
本人はもうベルトに絡む試合はしないと宣言したが、若い王者に必死になって挑むアンデウソンも見てみたい。落ち着いて心変わりがあることに期待したいが、試合後のコメントはとっさに出てきたものではなく、以前から考えていたことのように見えたので難しいかもしれない。ドリームマッチだけをやるなら、やはり階級を上げてのライトヘビー級のレジェンド勢との対戦か。見たいカードはそんなにないが…。
絶対王者がついに陥落したが、ワイドマンが次の絶対王者になりそう。まだ若いし、トータルに強く穴がない。今回の結果でランキング2位でも全く王座挑戦の機運が高まって来なかったヴィトーなどにもチャンスが回ってくるかもしれない。ミドル級に新鮮な風を入れてくれたのは良かった。若い分だけ防衛戦のペースも早めて欲しいところ。
徳留は勝てない試合ではなかっただけに残念だった。実力的には上の相手だったかもしれないが、チャンスは十分にあった。パークがそんなに強い選手ではなかっただけにもったいない。「勝てる試合を落とす」というのは海外に挑戦した日本人の試合で一番良く見るパターン。格上相手に勝てないのは構造的な問題なのかもしれない。次の試合がカットファイトになるかもしれない徳留だが、2Rにパークのいいパンチを貰った後で強気に打ち返していったのは良かった。次勝って来年のアジア方面大会まで生き残りたい。
