格闘技徒然草

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★UFC168:セミファイナル・ロンダ・ラウジー vs. ミーシャ・テイト

女子バンタム級タイトルマッチ。女王ロンダ2度目の防衛戦にしてTUF18のコーチ対決。
前回の対戦では投げでテイクダウンを奪ったロンダが一方的に攻め立て、最後は必殺の腕十字。ロンダはここまですべて1R腕十字での勝利。ミーシャも腕十字対策はしてきたはずなのに、完全に腕を伸ばされた。
ミーシャ・テイトはUFC2戦目で、1戦目はキャット・ジンガーノにTKO負けしているので、まだUFCでは勝ちがない。
ロンダ・ラウジーはUFC初代バンタム級王者としてUFC初の女子戦を2月に行って以来の試合。リズ・カモーシェ相手にバックを取られチョーク(フェイスロック)でアゴが外れるまで絞められるというピンチの場面もあったが、最後はやはり腕十字での勝利。
険しい表情のロンダに対し、落ち着いた票所のミーシャ。いきなり打撃戦。パンチを打つミーシャだがロンダ組み付いた。捨て身投げでテイクダウンしたが勢いを利用してすぐに立つミーシャ。金網まで押し付けるロンダだが離れた。しかし蹴りをキャッチしてすぐテイクダウン。ミーシャ三角を狙うが抜いているラウジー。下に落としたラウジーだが際でミーシャが上を取る。ガードから腕十字!さすがに読んでいて腕を抜くミーシャ。三角に行くが防いでいる。決められないと見たラウジーは蹴って離れる。パンチを打ち込むミーシャ。組んだラウジー、簡単に投げて上に。また腕十字を狙うが抜けて立たれる。すぐまた投げる。これも立った。金網に押し付けパンチを打ち込むロンダ。ロンダにとって初めてとなる1R終了のホーン。
1Rはロンダ。パンチでのダメージもあるミーシャだが、ロンダのスタミナはどうか。
2R。パンチがやや手打ちのロンダ。組むとすぐ首投げの体勢。フェイントで小内でテイクダウン。しかしスクートから立つミーシャ。ミーシャのタックルをちぎって投げるロンダ。強引にマウントを狙ったが逃げられる。しかしまだ組み付いたまま押し込み。押し込みながらパンチを打ち込むと、大腰でテイクダウン。下からミーシャがシザース。が、またロンダのマウント。腕十字でなくパウンドへ。傷めつけてから腕十字。しかし首が抜けて極まらず。亀のミーシャに今度は横三角。腕を一本入れてディフェンスしているミーシャ。ホーン。
2Rもロンダが圧倒。ここまでスタミナには問題ないように見える。
3R。押し込むロンダ。河津落とし風に倒れこんだロンダ。やや強引で上を取られかけるがそこで腕十字。足を掴んで転がして仰向けにするとクラッチを切って腕を伸ばした。首は抜けていたがミーシャタップ。
終了後、敗者のミーシャが握手を求めるが、ロンダはスルー。
今回は腕十字対策をしっかりしてきた跡が良く見えたミーシャだったが、それでも3Rまで凌ぐのが精一杯。ロンダは腕十字に拘らないほうが逆に早く極まったかもしれない。スタンドでの脇の甘さは相変わらずだが、それをカバーして余りある投げの強さ。