格闘技徒然草

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★UFN34:第5試合・菊野克紀 vs. クィン・マルハーン

ライト級。
UFCデビュー戦となる菊野。沖縄拳法を取り入れて以降、最近4試合連続1RKO勝利。
相手のマルハーンは柔術黒帯の寝業師だが、ジェイソン・ハイ、リック・ストーリーといったレスラー相手にはテイクダウンを奪えず敗れている。打撃では菊野が上だろうが、それだけにまともに打撃勝負はしてこないだろう。ウェルター級からの転向初戦となる。190cmの長身。
菊野の入場テーマはウィー・アー・ザ・ワールド…じゃない。さすがに変えられたか。
菊野の構えに会場からどよめき。左手を出してベタ足で間合いを詰めていく。マルハーンはステップを使ってジャブを打ち込む。距離が詰まって菊野パンチを打ち込むと離れる。右を打ち込んだマルハーンだが菊野が距離を詰めるとタックルに。菊野がぶると引きこむマルハーン。ラバーで左腕を固定するマルハーンだが、引き抜いて立った菊野。スタンドへ。距離を取るマルハーンだが金網に詰めて菊野殴る。左ミドルを入れる菊野。マルハーンのタックルは距離がありすぎて余裕で切る。マルハーンまたタックル。正面からのフェイントもないタックルで簡単に切るとマルハーンはまた引き込み。ラバー。また腕を引き抜いて立つ菊野。スタンドで逃げタックル→切られてすぐ引き込みのマルハーン。ハーフで押さえ込む菊野だがマルハーンはしがみついて凌ぐ。ホーン。
1Rは菊野。マルハーンが引き込むが対応できている。マルハーンはあのタックルだとテイクダウンは取れないし、パンチを警戒して距離を詰められない。
2R。パンチを打ち込んだ菊野。引き込み気味に下になるマルハーン。すぐに立つ菊野。また組むとすぐ引き込むマルハーン。ハーフからパウンドを落とす菊野だが立った。マルハーンの蹴りはスロー。タックルを潰した菊野がハーフ。パウンド。またラバー。ハーフなので問題なし。マルハーンしがみつくが菊野は密着したままパウンド。距離ができると立った。パンチで出てきたマルハーンだが距離を取る菊野。菊野の左がヒット。ローにタックルを合わせたマルハーンだがこれも切った。また引き込み。しがみつくマルハーン。ラバー。ホーン。
2Rも菊野。マルハーン動きが良くないが、初のライトでスタミナがきついか。ここまで逃げタックルからの引き込みばかりだが、さすがに次は勝負に出ないといけないのはわかっているだろう。
3R。前に出て右から左ミドルを入れた菊野。もらったマルハーンは引き込み。ハーフから鉄槌を入れる菊野。パスした。亀になって立ったマルハーンにパンチを打ち込むとマルハーンまた引き込み。ハーフ。ホールドするマルハーン。菊野は細かいパウンド。ブレイクがかかる。パンチを打ち込む菊野。マルハーンまたタックル→引き込み。付き合わない菊野。立つ。四つに組んだ菊野。投げでテイクダウン。菊野上のままホーン。
3Rも菊野だが、菊野の顔に笑顔はなし。
判定三者30-27で菊野勝利。
しかしマルハーンがセルフディフェンスに徹しすぎたせいで、思うよな試合ができなかった。負けが決まってもひたすら引き込み続けたのは、スタミナやコンディションがよっぽどきつかったのか。菊野はインパクトを残せなかったが、あれだけ守りに入られたら仕方ない。