バンタム級。北京オリンピック・フリースタイルレスリング金メダリストのセフード。UFC177でデビュー予定だったが、計量時のドクターチェックでストップがかかり、試合が流れてしまった。その後、ダナ・ホワイトからバンタム級への転向勧告が下っている。
相手はUFC2勝2敗のハワイアン・キムラ。4月にジョージ・ループと対戦したが、テイクダウンを奪われると下から返せず判定負け。その後、9月に組まれた試合を負傷欠場。代役の松田干城がUFCデビューしている。
正座してコールされるのを待っているセフード。フライ級で戦おうとしていただけに、キムラよりだいぶ小さい。
開始と同時にじわじわ出て行くセフード。プレッシャーに押されて下がるキムラ。1分ほど見合いが続く。焦れたように飛び込んでパンチをヒットさせるセフード。さらに左ミドル。蹴りをキャッチしたキムラだが倒せず離す。前に出てパンチをヒットさせてダウンを奪ったセフード。パウンド！キムラもそれほどダメージはない。ガードで凌ぐとセフード離れて立たせる。追い込まれて攻めるしかなくなったキムラだがやはり出ていけない。得意の左ボディ。空振り。飛び込んで単発のパンチを打ち込むが、そこにセフードのワンツーを貰う。さらにパンチから右ハイ。ホーン。
1Rはセフード。キムラはかなり圧されている。プレッシャーがすごいのだろうか。
2Rに入っても出て行くセフード、下がるキムラという展開。キムラはこのラウンドを取らないと厳しいが。飛び込んでパンチを打ち込むがカウンターをもらう展開が続く。ケージに詰めたセフードがラッシュ。キムラ組み付いて凌ぐ。パンチでこめかみをカットしたキムラ。セフードもじわじわ出て行くだけで試合を決めに行く様子はない。ホーン。
2Rもセフード。
3R。出て行ってパンチとミドルという攻めを続けるセフードだが圧を強めてきた。追い詰めてパンチのラッシュ。キムラ距離を取る。キムラも逆転を狙うには手数が少ないとはいえ、飛び込んでパンチを打ち込んでいく。左ボディを放つが距離が開きすぎていて届かない。セフードパンチラッシュから最後に首相撲からの膝というコンボ。一瞬シングルレッグを狙ったセフードだが倒せず。残り1分。キムラようやく出てきた。飛び膝。かわしてパンチを打ち込むセフード。足を止めて打ち合うキムラ。胴タックルを切った。残り10秒の拍子木が鳴り、距離を取って逃げ切りに入るセフード。来いとアピールするキムラだが、今まで散々来てただろ…。タイムアップ。
三者フルマークでセフードがUFCデビュー戦勝利。
KOは出来なかったが、キムラが逃げすぎていたので仕方がない面も。キムラはちょっとビビりすぎでは。3R後半の打ち合いを見る限り、そこまで圧倒されるほど打撃の実力に差があったようには見えなかった。
