バンタム級。KID3年ぶりの復帰戦。
DREAM時代に膝前十字靭帯を断裂してから以前の爆発力がなくなったKID。その後は1勝5敗。頚椎ヘルニアも発症したことが長期欠場の原因になっている。体調はUFC参戦前から悪かった、今はだいぶ良くなったと語るが、完治したと断言するわけでもなく、パワーについては衰えたことを本人も認めている。前回の試合時にはフライ級がなかったが、下の階級が出来てもまたバンタムでの試合。さすがにフライまでは落ちないのか。
サラザールはKIDより10歳年少の27歳。昨年4月に試合1週間前の緊急出場でUFCに初参戦し、ミッチ・ギャグノンと対戦。いい所なく2分少々で敗退。
戦績だけ見るとKIDの接待マッチにも見えるが、この相手にも勝てるかどうかわからないのが今のKID。
やはり体格では下回るKID。まあKIDの場合はデビューからずっと自分より大きい相手とやってきたから、これが通常だが。
いきなり出てパンチを一発打ち込んだKID。ガード下げ気味の構え。堀口のように距離を取ってステップを踏みながら飛び込んでパンチを入れていく。サラザールはミドルを打つ。出てきたサラザールに右フックを打ち込んだKID。顔面のガードはせずにステップバックで相手のパンチをかわしているKIDだが、当たった時が怖い。サラザールタックル。受け止めたKID。離れる。KIDはロー。飛び込んでアッパー。サラザールのアイポークがありタイムストップ。再開。残り1分。ヒット＆アウェイだがここまでヒット数ではKID。ホーンと同時にブーイング。
1Rは手数でKID。しかし大きな差はない。
2R。ローを打ち込んだKIDにサラザールタックル。切りきれずに倒されたKIDだがすぐに立つ。出てきたサラザールに右フックを合わせる。今度はKIDがアイポーク。距離を取って打撃を入れていくKID。サラザール飛び込んで行くがKIDがカウンターを入れる。また出たサラザールに手を出したKIDだが、これもアイポークに。ドクターチェック。サラザールの回復待ちが長引き会場は大ブーイング。サラザールが試合続行不能で終了。サラザールに謝罪するKID。
ノーコンテスト。
自分の反則が原因とはいえ、偶然のノーコンテストでリリースはないだろうからもうワンチャンあるはず。UFC0勝1敗の相手にほぼ互角の内容で、倒す力が衰えているようにも見えたが、3年のブランクと加齢の割には動きは悪くなかった。再戦が妥当か。
