バンタム級。
事前のオッズでは3戦続けてフェバリットの佐々木だが、前回はUFC0勝1敗のレアンドロ・イッサにスタンドで打ち負けた上で一本負け。今回の相手は1勝0敗のラピルスではあるが、レベル的にはイッサよりは下回るはず。アウェイとはいえ、すんなり勝って日本大会につなげたいところ。ここで負けるようだと、今後のUFCでの戦いが上を目指すのではなく、リリースを逃れることが主目的になってしまう。
まだ23歳のラピルスはこの試合がバンタム級転向初戦。
間合いを詰めてくるラピルスに対し佐々木は距離を取りロー。タックルに入る佐々木。ケージを背にするラピルスだがテイクダウン。しかしすぐ立たれる。ケージで四つの展開。ポジションの入れ替え合い。押し付けたラピルスが肘。佐々木がオーバーフック払い腰を仕掛けるが耐えられる。また押し込まれている佐々木だがラピルス離れた。再び距離を取ってローを入れる佐々木。ラピルスは間合いを詰めてパンチを入れていく。佐々木の蹴りをキャッチしたラピルスが押し込み。引き剥がして離れた。しかしまた組まれると押し込んで膝・肘を入れるラピルス。佐々木はまずい展開だが抜け出せない。ラピルス押し込みながらパンチラッシュ。離れた。残り30秒。終盤タックルに入るが簡単に切られる。ラピルスのパンチが入る。ケージ際でバック肘をもらった佐々木。ホーン。
1Rはラピルス。佐々木は序盤に一度倒した以外テイクダウンが取れないので厳しい。
2R。すぐに間合いを詰めてくるラピルス。佐々木はケージ際に詰められサークリング。下がりながらローを蹴るが、ダメージを与えるというより意識を散らしてる感じ。タックルに入るがまた切られた。ジャブを打っていく佐々木だがクリーンヒットがない。ラピルスの左がクリーンヒットし動きが止まる。さらに左を貰ってダウン！ラピルスパウンド。連打をもらいまくる佐々木。レフェリー遅めのストップ。
佐々木完敗。テイクダウンをほぼ奪えず、打撃でも一方的にやられた。正直、今後のUFCでの展開が相当厳しくなったと言わざるをえないか。
前回は明らかにUFCレベルにないロッキー・リーに対して安全策だったラピルスだが、今回はしっかりと仕留めに来ていた。
