格闘技徒然草

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★UFN111:第10試合・キム・ドンヒョン vs. コルビー・コビントン

ウェルター級。ドンヒョン7位、コビントンはランク外。
UFCデビュー2戦目から判定続きで地味強扱いだったドンヒョンだが、突如覚醒しアグレッシブなスタイルに。反面、交通事故的な被弾も増え、現王者のタイロン・ウッドリーにはバックブローにパンチを合わせられ秒殺KO負け。勝てばUFC14勝で、岡見を抜いてアジアトップとなる。
ランク外のコビントンだが、D-1オールアメリカンレスラーで、UFC6勝1敗のハイアベレージ。唯一の敗戦は、タックルに入った際にワーレイ・アウベスの必殺ギロチンに捕まってのもの。レスリングを活かしてテイクダウンから攻めるスタイルで、テイクダウン率はUFCウェルター級ファイターで4位。
距離を詰めたドンヒョンがタックル。しかしコビントンがこらえると逆にタックルでテイクダウン。すぐに立ったがコビントンしつこくテイクダウンを狙う。ケージで耐えているドンヒョン。しかしスタンドでバックに回られる。バックからハイキックを放つコビントン。前後に倒そうとする。尻餅をついたドンヒョン。寝かされずにケージで立とうとするドンヒョン。なんとか立ったがなおも押し込んでいるコビントン。押し込みながら肘。ボディに膝。ダブルアンダーフックに捕らえたコビントン。しかしドンヒョン凌ぎきって引き剥がした。コビントン、残り1分で距離を取り逃げ切りに。ドンヒョンガンガン出て行くがコビントンに距離を取られる。なおも出てくる所にタックル。また尻もちをついたドンヒョン。立ったが押し込まれたままでホーン。
1Rコビントン。完全にコビントンペースでドンヒョンも焦りが出てきそう。
2R。出ていくドンヒョン。コビントンはそこに蹴りを合わせる。パンチを入れるドンヒョン。コビントンタックル。ドンヒョンがぶった。モモセ。しかしコビントンタックルからバックに回った。正面に回ってタックルで尻もちをつかせる。ドンヒョンケージを使って立った。会場はブーイングだが完全にコビントンペース。またスタンドでバックに。しかし正対して引き剥がしたドンヒョン。パンチで出るが逆にコビントンのパンチをもらった。コビントンパンチ連打から飛び膝。パンチを凌ぐドンヒョンだが今度はタックル。また尻もち。ケージを使って立つとバックを取られるドンヒョン。ドンヒョンオーバーフック払腰で投げた。がぶりからアナコンダを狙ったが、コビントンすり抜けてスタンドでバックにつく。ホーン。
2Rコビントン。ドンヒョンはKOするしかないが、ここまでの展開では厳しそう。
3R。ドンヒョン出てパンチを打つがコビントンもパンチを返す。打撃の手数でコビントンが多い。パンチが顔面に入った。ドンヒョンはタックルを警戒して手が出ないのか。四つ組みの状態からコビントンニータップでテイクダウン。ドンヒョン立つがまたバックに回られるという毎度のパターン。また倒して尻餅をつかせた。会場またブーイング。仕方ないかもしれないが、コビントンにとってはパーフェクトゲーム。残り1分。入れ替えたドンヒョンが外掛けテイクダウン。倒したがコビントンはがぶられた体勢から片足を掴むとそこからタックルでバックに。タイムアップ。
判定30-25、30-26、30-27の3-0でコビントン勝利。
勝ったコビントンはタイトルマッチをアピール。まだランク外だが。デミアン・マイアとのグラップラー頂上決戦は見たい。
なんとも厄介な地味強がついにランクイン。タックルでがぶられた体勢は普通なら不利な状態だが、コビントンは片足をクラッチしていればそこからタックルに入って上を取り返してしまう。レスリングの強さ・試合の地味さ・試合後の口の悪さは、同じ会場で先月ONEのタイトルを防衛したアスクレンを髣髴させる。