格闘技徒然草

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★UFN121:第3試合・アレックス・チェンバース vs. ナディア・カセム

女子ストロー級だったがカセムの体重オーバーでキャッチウェイトに。地元勢同士の対戦。

チェンバースは30すぎまで空手のインストラクターとして働いていたが、MMAデビューするために日本に行き、藤井惠や赤野ひとみらとトレーニングを積んだ。31歳の遅いMMAデビューだったが、オーストラリアローカルでキャリアを積むと初代女子ストロー級王者を決めるTUF20に出場。途中敗退したがUFCと契約しここまで1勝2敗の成績を残している。現在39歳。

21歳のカセムはこれがUFCデビュー戦。元キックボクサーで、ここまで4戦はすべて1R1分半以内にKO勝ちしている。しかし対戦相手は全員MMA未勝利で、レベルには疑問。

1R。間合いを詰めていくチェンバース。ミドルを入れるとカセムキャッチしてテイクダウンを狙う。倒されかけたがこらえて立ったチェンバース。逆にjカセムのミドルをキャッチしたチェンバースが押し込むが、ケージで耐えたカセムが振りほどくとパンチを打ち込む。チェンバースまた組みつく。ボディロックしてテイクダウン成功。カセム、下からサドルロックするとヒール狙い。内ヒール。防ごうとするチェンバースを逆に殴る。外ヒールに切り替えたがクリアされまたハーフで押さえ込まれる。固めながらパウンドを入れていくチェンバース。肘。ホーン。

1Rチェンバース。ここまで打撃でのKOしかなかったカセムだが、サドルロックからの足関など結構寝技もやってる感じ。ただヒールは極まりそうな感じはなかった。

2R。距離を詰めてくるチェンバースにパンチを入れるカセム。しかしタックルで倒された。寝かされる前にケージで立ったカセム。チェンバースはスタンディング肩固めを狙ったが振りほどかれた。ワンツーを入れるカセム。また組みついた組んで押し込むチェンバース。倒せず離れた。長いリーチからパンチを入れるカセム。チェンバースが近づいて来た所にテンカオ。もう一発テンカオを入れたがタックルを合わされ倒される。しかしカセム下から三角。抜けないチェンバース。三角十字に。体をまたいで凌いだチェンバースだがカセム上になるとバックからパウンド。ホーン。
2Rカセム

パンチ、蹴りを入れていくカセム。組みついてきたチェンバースを引き剥がすと膝。チェンバースはやや疲れが見える。間合いを詰めるだけで手が出ていない。しかしパンチからタックルに入ったチェンバース。切れずにテイクダウンを許すカセムはガードに戻すとまた三角。今度早めに対応するチェンバース。また三角へ。チェンバース嫌って立つ。スクート。カセム下から蹴り上げ。またガードに入るチェンバース。カセムはサドルロックから足関。足関スイープで上になるとパウンド。亀になったチェンバースから横三角を狙うが立たれた。しかしテイクダウンを狙うチェンバースを引き剥がすとハイキック。さらにミドルを打ち込む。チェンバースすでにガス欠。組みに行くがバックに回られ殴られる。タイムアップ。

29-28、29-27×2の3-0でカセム勝利。

ローカルでは打撃しか見せていなかったカセムだが、下からの仕掛けも結構あり寝技もできた。簡単に下になりすぎるきらいはあったが、まだ若いし今後に期待。ただ体重オーバーしているし体格的にはフライ級が妥当だろう。