格闘技徒然草

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★UFC219:第2試合・ルイス・スモルカ vs. マテウス・ニコラウ

フライ級。スモルカ13位、ニコラウはノーランカー。
アグレッシブハワイアンのスモルカは一時4連勝してランキングも9位に入っていたが、TUF一回戦負けのブランドン・モレノ、体重オーバーのレイ・ボーグ、TUFウィナーのエリオットに3連敗。ボーグとエリオットはタイトル挑戦するくらいの強豪なので仕方がない面もあるが、さすがに4連敗はできない。しかし今回はオッズではノーランカーのニコラウ相手にアンダードッグ。
ニコラウは昨年の11月に地元ブラジルで佐々木憂流迦戦が組まれていたが、USADAの抜き打ち検査で禁止薬物が検出され1年の出場停止になり、これが処分明けの試合。TUFブラジル4では準決勝で敗退し、3位決定戦でUFCデビュー。ジャパニーズ・ネクタイで一本勝ちし、2戦目はタイトル挑戦経験者のジョン・モラガ相手にひたすらスタンドでお見合いし続ける展開でスプリット判定勝ち。しかし内容は褒められたものではなかった。元ノヴァ・ウニオンで、現在はジャクソンズMMA所属。
長身・細身のスモルカに対し、がっしりした体型のニコラウ。パンチを打ち込んでいくスモルカ。ニコラウは距離をキープしつつカウンターを狙っていく。ニコラウの右から返しの左フックが入りスモルカダウン!パウンドを打ち込むとパスするニコラウ。スモルカ、大きいダメージはなさそう。ガードに戻すと後転して立った。スタンド。ニコラウの右が入り動きが止まった所に左が入ってまたダウン!ニコラウ上になると肩固め。肘を立てていて隙間がありなんとか耐えているスモルカ。回転して外した。またスタンドに。しかし今度はダメージが残っているスモルカ。前に出て行くが動きが鈍い。ニコラウのパンチを少しもらっただけでぐらつく。パンチが入って崩れたスモルカだがタックルに入ってごまかす。潰されて下になったスモルカ。残り時間が僅かなのでニコラウは腕十字を狙ったがホーン。
1R10-8ニコラウ。スモルカはダメージがあってかなり厳しそう。
2R。なおもパンチで出ていくスモルカだがヒット数に差がある上に、もらうとすぐふらつく。それでもパンチで撃ち合っていく。カウンターをもらい劣勢のスモルカ。手数だけならスモルカだが、一発の効果に差がある。スモルカ手を出し続けたが、特にダメージを与えられないまま2R終了。
2Rもニコラウ。しかしスモルカは若干戻したか。
3Rも打撃を打ち込んでいくスモルカだがスピードがない。蹴りをキャッチされテイクダウンを許す。パウンドを落としたニコラウだが立ってスクート。スモルカも立ちスタンドに戻る。ニコラウは下がり気味。逃げ切り態勢か。前に出てきたスモルカにカウンターのタックルでテイクダウン。足で距離を作るとまたスタンドに。引き続き出ていくスモルカだがカウンターで強打を打ち込むニコラウ。パンチを打ちながら大外刈りを掛ける柔道ファイターのようなムーブでテイクダウンしたニコラウ。パスするとバックに回る。バックマウントからチョーク。若干浅い。外れたがマウント。腕十字を仕掛けるニコラウだがタイムアップ。
30-26×2、30-25の3-0でニコラウ勝利。
後半仕留めに行かないのは不満だが、モラガ戦の勝利がフロックでないことを証明する完勝。次はトップ10ランカーとの試合か。
スモルカは4連敗だがこれでリリースするのは惜しい。若いしまだチャンスを与えて欲しい。