格闘技徒然草

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UFC239:第2試合・イスマイル・ナウルディエフ vs. チャンス・レンカウンター

ウェルター級。

オーストリア在住のロシア人・ナウルディエフはローカル時代はデビュー戦は判定勝ちだったものの、以降17勝すべてがフィニッシュ勝利。今年2月に代役でUFCデビューすると初戦でいきなり8連勝中の地味強・ミッシェウ・プラゼレスと対戦。プラゼレスにテイクダウンされてもすぐリカバリーし打撃を打ち込み、デビュー戦以来の判定勝ちとなったが完勝。まだ22歳。

レスリングバックボーンのレンカウンターはUFC2勝1敗。前回は直前の代役UFCデビューとなったカイル・スチュワートに1Rチョークで快勝。

間合いを詰めていくナウルディエフ。組んだレンカウンターが投げを狙うがこらえたナウルディエフ。強烈なミドルがヒット。さらにハイ。また組んだレンカウンター。ナウルディエフはオーバーフックし投げを狙う。こらえてバックに回ろうとしたレンカウンターだがナウルディエフが反転し上に。立った。ナウルディエフの重そうなミドル・パンチをもらい効いてきたレンカウンター。しかし組むとテイクダウンし尻餅をつかせる。ナウルディエフはケージで立とうとする。寝かせて押さえ込んだレンカウンターだが、ここまで上になっていても攻撃がない。残り1分。細かいパウンドを入れていくレンカウンター。エビで逃げようとしているナウルディエフだがレンカウンターは押さえ込み重視で立たせない。細かいパウンド。ホーン。

1R、現行の判定基準なら前半打撃で攻勢だったナウルディエフだが。

2R。ミドルを打ち込んだナウルディエフだがレンカウンターキャッチしてバックを狙う。両足フックしバックマウントで体を伸ばす。パウンド連打。なんとか正対しハーフに戻したナウルディエフ。レンカウンターは細かい肘・パウンド。ナウルディエフ動けない。下からホールドするだけになっているナウルディエフ。レンカウンターの押さえ込みが強いのか。レンカウンターダースチョークを狙うが外れた。ホーン。

2Rレンカウンター。ナウルディエフが何もできなかったので10-8がつく可能性もあるか?

3R。かなり息が荒いナウルディエフ。プレスしていくがレンカウンタータックル。切った。離れるとパンチを打ち込む。レンカウンターまたタックル。しかしスピードがなく止められる。またタックル。ナウルディエフ飛び膝!そのまま組んでテイクダウンに入るが、オーバーフック払腰でこらえたナウルディエフ。またスタンドに戻るがレンカウンターのパンチがヒット。レンカウンタータックルからシングルレッグに。片足でこらえたナウルディエフ。しかしまたレンカウンターがシングルレッグに入るとそのままバックに回り背中に乗る。潰されバックマウントに。レンカウンターパウンド。ナウルディエフなんとか正対するもハーフで動けない。座った体勢になるががぶっているレンカウンター。また両足をすくい立たせない。残り40秒で立ったナウルディエフ。レンカウンター押し込んで時間を使う。レフェリー残り20秒でブレイク。逆にタックルに入ったナウルディエフ、テイクダウンし肘を打ち込んだがタイムアップ。

レフェリーの空気を読んだブレイクからまさかのタックルに入ったナウルディエフだが、そこから攻撃する時間がなかった。選択ミスか。

29-27、29-28、30-27の3-0でレンカウンター勝利。1R後半の押さえ込みでレンカウンターに入れるジャッジも1人いたか。

メディアのジャッジは1Rレンカウンターとナウルディエフが半々。

http://mmadecisions.com/decision/10232/Chance-Rencountre-vs-Ismail-Naurdiev

テイクダウンしても上になっているだけなら向き合っているのと同じというONEの判定基準と違い、明確に背中を付けさせて押さえ込んだものについてはテイクダウン&コントロールは評価される模様。前半のナウルディエフの打撃とどちらが優勢かは割れるところだったが。

代役のUFCデビュー戦はプラゼレスの押さえ込みをリカバリーして勝利したナウルディエフだが、レンカウンターは一度もリカバリーを許さず。削られスタミナ切れしてしまった。打撃はかなりいいものがあるし、まだ若いので今後に期待。