格闘技徒然草

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UFC276:セミファイナル・アレクサンダー・ヴォルカノフスキー vs. マックス・ホロウェイ

フェザー級タイトルマッチ5分5R。

ウスマン・プロハースカと並んで、UFC無敗の王者ヴォルカノフスキー(3人ともUFC参戦前に敗戦あり)。現在UFCデビューから11連勝。レスリングとラグビーで鍛えた強靭なフィジカルが武器。PXC時代に矢地を破りフェザー級王座を獲得、UFCデビュー戦は粕谷裕介、2戦目が廣田瑞人と、意外と日本人とも対戦している。

ホロウェイは王座から陥落して3年経つが、まだ30歳。ヴォルカノフスキーとは2年前の7月以来の再戦。2年間で両者ともに2連勝している。当初は今年3月に対戦予定だったが、ホロウェイの負傷欠場により流れ、ヴォルカノフスキーは代役のジョン・チャンソンを一方的に下して防衛を果たした。2年前の対戦時に、ホロウェイはコロナ禍にあってコーチからZOOMで指示を受けるリモートトレーニングを導入し、コンタクトするスパーなどはやらずに仕上げてきた。それを聞いたヴォルカノフスキーは「MMAでスパーをしないなんて上手くいくはずがない」と否定的だったが、試合は初戦以上の僅差に。

詰めるホロウェイ。ヴォルカノフスキーは様子見で距離を取る。両者牽制のジャブやローを放っている。飛び込んだホロウェイにアッパーを放ったヴォルカノフスキーだが空振り。ヴォルカノフスキーが詰めて連打。また飛び込んで右。ホロウェイ詰めたが押し返すヴォルカノフスキー。ホロウェイボディ。ヴォルカノフスキーも詰めてパンチを打ち込む。右ヒット。何事か挑発するヴォルカノフスキー。ホロウェイが詰める。ヴォルカノフスキーのジャブがヒット。ワンツー。飛び込んでの左がヒット。一瞬動きが止まるホロウェイ。ヴォルカノフスキー左ボディ。残り1分。ホロウェイがクリンチするとクラッチしたヴォルカノフスキー。引き剥がして離れたホロウェイ。飛び込んでの未はヒットせず。間合いがつまり打ち合い。ホロウェイ最後にバック肘を入れたがホーン。

1Rヴォルカノフスキー。

2R。飛び込んで右を入れたホロウェイだがヴォルカノフスキーも返す。プレスしてきたホロウェイをパンチで止めるヴォルカノフスキー。ヴォルカノフスキー下がりながらもパンチを放つ。右フック。ブロックしたホロウェイ。首相撲に。ヴォルカノフスキーが四つでクラッチ。テイクダウンを狙う。スタンドバックに回ったが、クラッチを切って脱出したホロウェイ。また出ていく。ホロウェイちょっと大振りか。パンチをかわされヴォルカノフスキーのパンチを貰う。ホロウェイ出血するがどんどん詰めていく。ジャブで止めるヴォルカノフスキー。ヒット数に差が出てきた。出ていくホロウェイだがヴォルカノフスキーのパンチを貰い続ける展開。ホロウェイのパンチをヘッドスリップでかわす。ホーン。

2Rヴォルカノフスキー。ホロウェイ、3Rは作戦を変える必要がある。

3R。やはり出ていくホロウェイだが、出るところにヴォルカノフスキーのパンチを貰う。ホロウェイも手を出すが空振りが続く。ホロウェイケージに詰めてパンチで飛び込んだがかわされる。ホロウェイ出て打たれるという展開が変わらない。膝を放ったホロウェイだがヴォルカノフスキーが四つに組んでクラッチ。離れ際にバック肘を放ったヴォルカノフスキー。ヴォルカノフスキーのボディがヒット。クリンチからの離着ワンイボルブのワンツーがヒット。ホーン。

3Rヴォルカノフスキー。この2人の対戦でかつてないほど差が開いている。左眉のカットが深くなっていて、インターバルでも血が止まらない。

4R。ホロウェイ詰めてパンチを入れるとクラッチ。放してパンチを入れる。同じ展開が続くが、ヴォルカノフスキーの前蹴りのタイミングで組み付いたホロウェイ。スタンドバック。が、簡単にクラッチを切って離れたヴォルカノフスキー。ヴォルカノフスキー、倒しに来ている。強いパンチが顔面を捕らえ始めている。結局ホロウェイは打開できないままホーン。

4Rヴォルカノフスキー。

5R。ホロウェイタックル。見ている側は意表をついた攻めに思えたが、難なく切るヴォルカノフスキー。ジャブがバシバシ入る。カーフキック。ヴォルカノフスキーのパンチをかいくぐってタックルに入ったホロウェイ。タイミングは良かったが、受け止めてクラッチしたヴォルカノフスキーがケージに押し込む。離れた。ヴォルカノフスキーのパンチがヒットし続ける。淡々とパンチを打ち込んでいくヴォルカノフスキー。タイムアップ。

三者50-45のフルマークでヴォルカノフスキーが王座防衛。

3度目の対決で完勝。完全決着。