格闘技徒然草

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UFC on ESPN+72:第7試合・グラント・ドーソン vs. マルク・マドセン

ライト級だったがドーソンが1.5ポンドオーバー。

ドーソンはUFC6勝0敗1分け。フェザー級で5連勝したが、最後の2戦は体重オーバーしたため、次戦からライト級に転向。レオナルド・サントスには残り1秒でパウンドでKO勝利したが、リック・グレン戦は2Rまでリードしていたところから、3Rに失速して一方的に攻められ、28-28のドロー。前戦もやはり後半スタミナ切れを起こしたものの、最後にバックを取ってチョークで一本勝ち。コンテンダーシリーズから7勝のうちチョークで4勝している、UFC版はだか十段。しかし今回はライト級でも体重オーバーしてしまった。

デンマークのマドセンは2016年のリオ五輪グレコ銀メダリスト。ここまでUFC4連勝・MMAでも12連勝でいまだ負けなしだが、レスリングをやりきった後にMMAに専念したため、もう38歳。テイクダウンからの押さえ込みが武器の手堅いスタイルのため、層の厚いライト級ではなかなかランカー挑戦のチャンスが与えられない。

飛び込んで右を当てたマドセン。ドーソンタックルに。がぶったマドセンが鉄槌連打。シングルレッグで倒しに行くドーソン。立ち際に。足をすくってテイクダウンすると、立ち際に得意のバック。四の字ロック。チョークを狙うが、腕をつかんで防いでいるマドセン。しかし足のフックが固く動けないマドセン。時間が過ぎていく。ホーン。

1Rドーソン。

2R。右をヒットさせたマドセンだがドーソンシングルレッグ。切ったマドセン。ドーソンカーフキック。またシングルレッグへ。しつこく倒しに行く。足首を放さずテイクダウン狙い。倒した!ケージを背に座った体勢のマドセン。バックは取られたくないマドセンは、下になりハーフガードに。ドーソン足を抜いてマウントへ。寝かせられたが、ハーフからガードまで戻すマドセンだが、ドーソン再び足を超えていく。ハーフ。残り時間わずか。パウンドを打ち込むドーソン。ホーン。

2Rドーソン。フィニッシュが必要なマドセンだが、押さえ込みスタイルのマドセンはかなり厳しい。

3R。カーフキックを打ち込むドーソン。前蹴り、バックスピンキック。カーフキックで膝が崩れたマドセン。立ったが左足を蹴られ続ける。パンチで出るマドセンだがまたカーフ。蹴られてスリップダウン。上腕チョーク。マウントに。背中を向けたマドセン。ハーフバックからチョーク!タップアウト!

無敗のマドセンを圧倒して得意のチョークでフィニッシュ。強い。テイクダウンのしつこさと、倒した後のバックを取る早さ。バックキープの強さ。今日はスタンドでのカーフキックも良かった(マドセンがカットしていないせいもあるが)。それだけに体重オーバーはもったいない。

押さえ込みが武器のマドセンはテイクダウンで上を行かれてはどうしようもない。MMA初黒星。