格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC283:メインイベント・グローバー・テイシェイラ vs. ジャマール・ヒル

ライトヘビー級王座決定戦5分5R。テイシェイラ2位、ヒル7位。

テイシェイラは21年10月、ヤン・ブラホヴィッチに勝利してタイトルを獲得。昨年6月の初防衛戦は激闘の末イリー・プロハースカに5Rチョークで一本負け。12月にダイレクトリマッチが組まれていたものの、プロハースカが負傷によりタイトル返上。テイシェイラはマゴメド・アンカラエフとの王座決定戦を拒否したため、王座決定戦はアンカラエフとブラホヴィッチの間で行われ、テイシェイラはその勝者に挑戦するという流れになっていたが、王座決定戦がドローとなったため、テイシェイラは念願の地元での王座決定戦出場のチャンスを得た。

ヒルはランキング7位で王座初挑戦。6位スミスを差し置いての挑戦となる(スミスはバックアップファイターとして待機)。確かに上位に敗れておらず、ライトヘビー級では一番幻想がある選手ではあるが、そもそも前回のチアゴ・サントス戦が一桁ランカーとの初対戦であり、実績不足は否めない。ここ3戦はすべてKO勝ちだが、初黒星を喫したポール・クレイグ戦ではクレイグのガードからの三角に捕まっている(その状態からの肘でTKO負け)。サントス戦では中盤からテイクダウンを許すようになり、4Rに逆転KO勝ちしたものの、グラウンドの対処には不安がある。

シングルレッグのフェイントを見せたテイシェイラ。2回目で仕掛けた。片足でこらえたヒルがボディに膝を入れる。膝を打ち込み引き剥がした。テイシェイラまたシングルレッグを狙ったが切られる。蹴りにまたタックルを合わせたが引き剥がされた。カーフキックを入れるヒルテイシェイラもワンツーを返す。またシングルレッグ。しかし切られた。ヒル前蹴りを腹に入れる。左ミドル。シングルレッグも組まれる前に切るヒル。ワンツーが顔面にヒット。ボディに膝、前蹴り。左ボディ。テイシェイラのアイポークがありタイムストップ。再開。シングルレッグ。また切られた。ヒルの3連打ヒット。ジャブ。ワンツー。出てくるテイシェイラに右がヒット。ホーン。

1Rヒルテイシェイラ、テイクダウンの前に組み付くことも出来ない。

2R。テイシェイラ出てきた。ヒルカーフキック。ヒルがテンカオを出したが、前に出した手の指がテイシェイラの目に入りタイムストップ。再開。テイシェイラ詰めていく。ヒルの左ハイ。ブロックしたがもう一発ヒットするとぐらついた!ケージを背負ったテイシェイラにパンチを打ち込む。アッパーがヒット。タックルで組もうとするテイシェイラだが切る。またタックル。切って首相撲から膝。しかしテイシェイラパンチで出る。逆にヒルは疲れたか。また左ハイ。ブロック。テイシェイラがパンチで出る。ヒルの右がヒット。テイシェイラタックル。テイクダウン!ヒル上半身を起こすがテイシェイラマウント。ヒルが亀になるとバックマウントを狙うがヒルまた反転して正対。ヒルのガード。テイシェイラ肩固めを狙ったがセットアップの段階で外した。脇を差して立ち上がったヒル。離れる。パンチで出る。出ていくのはテイシェイラ。ハイキックはブロック。右ストレートがガードの合間を縫ってテイシェイラの顔面を捕らえたが引かない。テイシェイラの左がヒット。しかし出るところにヒルの右をもらう。ホーン。

2Rヒル

3R。テイシェイラシングルレッグからダブルレッグに切り替えたが、腕を一本差し込んで防いだヒル。離れる。ジャブを入れる。ヒルの右ハイ。ブロックしたが効いている。ヒルが出るとスリップ気味に下に。ヒルパウンド。テイシェイラタックルに入ろうとするが、足を引いて掴ませないようにしてパウンドを入れる。テイシェイラ絶体絶命。パウンド・肘を落とすヒル。下から足で距離を作ろうとするテイシェイラ。起き上がりタックルに入るが切った。ヒル離れてスタンドを要求。ブレイク。テイシェイラのタックルは簡単に切られた。左ミドルを入れるヒルテイシェイラのパンチをスウェーでかわしてパンチを打ち込む。パンチで出たテイシェイラだが距離を取られる。ヒルも口が開いている。テイシェイラまたパンチで出ていく。ジャブで止めようとするヒルテイシェイラのパンチをまたスウェーでかわしてパンチを入れるヒルだが、序盤の破壊力がない。ホーン。

3Rヒルテイシェイラ、右眉を大きくカットしている。

4R。ミドルを入れるヒルテイシェイラ下がらない。ジャブで止めるヒル。膝。それに合わせて組んだテイシェイラ。脇をくぐってバックに回ろうとしたが、防いで離れるヒルテイシェイラの右がヒット。ヒル左ストレート、左ハイ。強いパンチを打ち込む。手は出ないが詰めていくテイシェイラヒルが打撃をヒットさせていく。左ハイ。詰めるテイシェイラ。スピードがないしジャブで止められる。下がった。アッパーがヒットしぐらついたテイシェイラ。ケージを背負ったところでパンチを入れていく。冷静にテイシェイラのパンチを交わしてからコンビネーションを入れていく。アッパー。膝。ワンツー。ボディに膝。ギリギリ凌いでいるテイシェイラ。左右のパンチがヒット。ホーン。

4Rヒルテイシェイラもう限界に見えるが。ドクターのチェックが入るが続行。

5R。テイシェイラ出ていく。タックル。ダブルレッグ。テイクダウン!ハーフ。パスしてサイドへ。上半身を起こして立とうとしたヒルだがまた押さえ込んだ。またハーフに。パウンドを落としながらマウントへ。しかし股下から抜けたヒルヒルが上を取り返した。ハーフから肘。テイシェイラもう動けないか。ヒルはブレイクされない程度に打撃を入れていく。足を抜いてパスしたヒル。うつ伏せになり立とうとしたが、ヒルは立って離れた。残り1分。テイシェイラ出ていく。左ハイ、前蹴り。距離を取る。テイシェイラ来いとアピールするが付き合う必要はない。タイムアップ。

勝利コールを前に感極まり、雄叫びを上げるヒル

50-44×3でヒルが新王者に。ヒルは跪いて泣き崩れる。

敗れたテイシェイラはグローブを置いて「これ以上続けられない」と引退表明。前の試合で退場するブランドン・モレノに客席から物が投げられていたことについて「彼(ジャマール・ヒル)にはやらないでほしい」とコメント。