格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PFL2023#3:第4試合・クレイ・コラード vs. 西川大和

ライト級リーグ戦。今回は前半がESPNのケーブルテレビでの放送、後半がESPN+でのネット配信で、これがセミという扱い。

ストライカーのコラード。9年前にUFCを1勝3敗でリリースされたが、初戦の相手は明日のUFCでメインを張るマックス・ホロウェイだった(3RKO負け)。PFLでは2021年はアンソニー・ペティスを破り予選2勝で2位も、決勝トーナメント初戦で優勝したハウシュ・マンフィオに判定負け。昨年は初戦でUFCベテランのジェレミー・スティーブンスに殴り勝って判定勝ちしたが、2戦目はアレックス・マルチネスに判定負けで予選落ち。ボクシングでも8回戦ボーイではあるが9勝6敗3分けのキャリアがある。30歳で21勝10敗1NC。

修斗王者西川大和はまだ20歳ながら30戦のキャリア(21勝3敗6分け)を持つ上に、キックの試合にも出場している。MMAでは4年間負けなしで14連勝中。21年にPFLにも出場した川名に下からの打撃で痛めつけた上でドクターストップ勝ちし、修斗ライト級王座を獲得。その後は海外で戦うことを見越してウェルター級で体の大きな相手と戦ってきた。昨年、緊急の代役としてUFC参戦が決まるも、契約がクリアになっておらずリリース。その後はタイのプーケットにあるAKAタイランドでトレーニングしてきた。デビュー以来、半年以上のブランクが開くのは初めて。

アップライトに構えローを蹴った西川。コラードカーフキック。ワンツー。西川のインローでスリップしたコラードだがすぐ立て直す。ワンツーがヒットし後方によろけた西川だが、再び出て打ち合う。コラード左ボディ。ワンツー。ワンツーから膝。しかしコラードのローがローブローとなりタイムストップ。大きなダメージはなく再開。コラード鋭いパンチを打ち込む。ケージ際まで下がった西川だが、またインローでスリップダウンを奪う。すぐ立ったコラードがパンチで出る。ケージを背負う西川。コラードボディ連打。西川首相撲から膝。引き剥がしたコラード。ケージを背負う西川に左右のボディ。西川前に出たがまたボディをもらう。西川カーフキック。ケージを背負って左右のボディをもらう。コラード前蹴り。ボディをかなりもらっている西川。前蹴りをキャッチしたコラードだが放して殴る。またケージを背負った西川にコラード連打。カーフキックでスリップダウンした西川だがすぐ立った。しかしまたケージを背負う。コラード蹴りをキャッチしたがテイクダウンせず殴る。ゴング。

1Rコラード。西川は頭部へのクリーンヒットは防いでいるが、ボディをかなり打たれている。

2R。じわじわ出るコラード。西川すぐにケージまで下がる。右から左ボディを入れるコラードだが、西川またインローでぐらつかせる。コラードカーフキック。スリップダウンした西川にパウンド。リーチが長く顔面まで届くが、深追いせず立った。スタンド。ケージに詰めてボディを打ち込むコラード。飛び膝。西川前に出た。カーフキック。西川の蹴りをキャッチして倒したコラードだが立たせた。またケージを背負う西川。またインローで膝を着いたコラード。ライブオッズは大差がついている。コラードの左がヒット。ケージに詰めてラッシュ。しのいだ西川。コラードさすがに攻め疲れか。コラード首相撲に足をかけてテイクダウンを狙った西川だが、倒したものの押さえ込まれる前に立たれた。またケージを背負う西川。肩で息をしている。首相撲に捕らえるも、コラードがパンチを入れる。が、西川のカーフキックで膝を着いたコラード。効いてる!しかし出ていけない西川。またカーフ。コラードもカーフを返す。残り30秒。インローで膝を着いたコラードだが、またパンチで出る。パンチを打ち込むコラードだが西川またインロー。ゴング。

2Rコラード。しかし終盤コラードの右足が完全に効いていた。西川に余力があるか。

3R。西川のカーフ。パンチで出たコラードにまたカーフを入れるが、コラードケージ際で間合いを詰めてパンチを入れ、カーフを蹴らせない。ライブオッズはかなり競ってきている。西川組んでテイクダウン狙い。しかしコラードはオーバーフックして投げを放ち凌いだ。ケージに押し込みパンチを入れるコラード。西川また蹴りを入れる。西川タックル。切られたが引き込むと三角。しかし首を抜かれた。パウンドを入れるコラード。またガードに戻した西川。コラードインサイドからパウンド。また三角を狙うが防いでいるコラード。また三角。が、首を抜かれた。またパウンドを入れるコラード。西川下から足を引っ掛けてこかそうとする。倒せないが立った。コラード首を抱えてギロチン。引き込んで絞めるが決まらないと見て自ら放した。また西川のガード。残り時間がなくなってきて、またライブオッズが開いてきた。西川また三角。防がれた。また下から草刈りで倒そうとして、コラードがバランスを崩したところで立った西川。カーフキック。コラード四つに組んでケージに押し込むと膝。しかしローブロー。残り27秒でタイムストップ。しゃがんで休む西川。再開。カーフ、インローを蹴る西川だがコラードがパンチで出る。タイムアップ。

AIのジャッジ・クートゥア・ケンフロ・ファン投票すべてコラードを支持。

判定三者フルマークでコラードが判定勝ち。3点獲得。

スタンドで終始パンチを打ち込んでいったコラード。最後までダウンを奪えなかったものの、ボディを打ちこみ西川をケージまで下がらせて終始攻勢。

西川はあれだけボディを打たれても最後まで効いた素振りは見せなかった。とはいえ、カーフを効かせたチャンスに出られなかったので、ダメージはあったか。ガードからの攻めはおそらくコラードに研究されていて、コラードインサイドガードからは深追いしてこなかった。