格闘技徒然草

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UFC299:第5試合・イオン・クテラバ vs. フィリペ・リンス

ライトヘビー級。

モルドバのクテラバはUFC6勝8敗1分けと負け越しているが、ギリギリリリースされない位置にいる。バックボーンは柔道・サンボで、MMAでは17勝中13KO。3試合連続フィニッシュ負けしていたが、前戦はタナー・ボーザー相手にテイクダウンを奪うと、立ち際にパンチのラッシュを打ち込んで1RKO勝ち。またギリギリ生き残った。30歳。

PFLヘビー級ウィナーで100万ドルファイターとなったリンス。翌年のPFLは欠場し、UFCと契約したが、UFCではすでに全盛期を過ぎたアルロフスキー相手に判定負けするなど2連敗。その後は決まった試合の欠場を繰り返し、2年のブランク明けでライトヘビー級に落とすと、前座クラスの相手ながら3連勝。今回勝てば、次はランカーとの対戦が見えてくる。が、もう38歳と若くはない。

このカードは昨年10月に組まれていたが、試合当日にリンスが出場できなくなり(理由は非公開)中止となっていた。

コール時にクテラバがリンスに詰め寄っていき、レフェリーに分けられる。

リンスカーフキック。またカーフ。カットしていないクテラバ。クテラバも蹴り返す。ケージに詰めて右を打ち込むクテラバだが、リンスまたカーフ。リンスのカーフに右オーバーハンドを合わせてヒット!スリップ気味に倒れたリンスだがすぐに立った。クテラバワンツー。詰めてきたクテラバにリンスシングルレッグ。しかしクテラバがヒジを入れて引き剥がす。またカーフ。体が流れったクテラバ。右を入れたリンス。クテラバのパンチもヒット。詰めるクテラバをテイクダウンしたリンスだが、すぐに立った。また詰めてケージを背負わせたクテラバ。リンスが左右のパンチ連打で弾幕を張る。ホーン。

1Rリンス。

2R。またカーフ。完全に効いたクテラバ、蹴られた左足を引いてスイッチ。またカーフを入れるが、クテラバパンチを合わせた。右オーバーハンドを放つが空振り。そこにパンチ連打を入れたリンスだが、クテラバなおも出る。組んだリンス。ケージを背負ったクテラバに両脇を差す。投げを狙ったクテラバだが潰されて下に。ハーフで押さえ込むリンス。上になったリンスだが押さえ込むだけでブーイングが飛ぶ。立ったクテラバだがパウンドを入れると背中を向けて立つクテラバ。ケージに詰めてパンチを入れるリンス。タックルへ。受け止めたクテラバ。離れた。リンスまたカーフ。クテラバがタックルに行ったが倒せず。ホーン。

2Rリンス。

3R。逆転を狙って詰めていくクテラバ。リンスケージまで下がるがタックルへ。クテラバアームロックを狙ったがスッポ抜けて下に。上になったリンスがマウント。バックマウントに回る。しかしクテラバまたアームロック狙い。正対して立った。パンチを入れて離れるクテラバ。出るクテラバ。リンス露骨に下がる。勝ち逃げ狙いなのかもしれないが下がりすぎている。逃げ気味のタックル。こらえてヒジを入れるクテラバだが後頭部にヒット。レフェリー口頭注意のみで再開。リンスまた下がって回る。追いかけたクテラバ。ケージに詰まったところでパンチを返したリンス。またタックルへ。ケージに押し込むリンス。時間稼ぎ。動きがなくブーイング。展開なく、残り40秒でレフェリーブレイク。サークリングするリンス。クテラバ雄叫びを上げて追うが、ケージに詰まったところでパンチを返すリンス。タイムアップ。

三者29-28でリンス勝利。

リンス、カーフキックを効かせて4連勝。しかし3Rはあまりにも露骨に逃げすぎ。これではチャンスは与えづらい。