格闘技徒然草

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UFC on ESPN+97:第9試合・パニー・キアンザド vs. メイシー・チアソン

女子バンタム級。キアンザド6位、チアソン10位。

イラン生まれスウェーデン在住のキアンザドはUFC5勝4敗。ここ3戦では当時11位のリナ・ランズバーグに勝ったのみで1勝2敗だが、上が抜けていったことで、ランキングはむしろ上昇している。ボクシング・キックがバックボーン。しかしUFCでは組んでのケージ押し込みが主体で、KO勝ちからは10年間遠ざかっている。32歳。

チアソンはキャリア2戦で出場したTUFで優勝。TUFでは昨年のPFL女子フェザー級ウィナー・ラリッサ・パチェコにも1RKO勝ちしている。TUF後はバンタムに落とし4勝1敗だったが、直近の3戦はフェザー級2試合と140ポンドキャッチウェイトの試合。女子最長身となる180cmだが、その分バンタムへの減量がきつく、フェザー級でも計量失敗している。今回は3年ぶりのバンタム級バンタム級での試合が少なかったこともあり、その間にランキングではキアンザドに抜かれている。32歳。

両者は2018年のTUF28女子フェザー級に出場し、ともにチーム・ガステラムに所属。チアソンがドラフト1位、キアンザドが2位で、両者勝ち上がり決勝進出。決勝ではチアソンがパンチでダウンを奪い、最後はバックマウントからのチョークで一本勝ちしている。それ以来の再戦。

キアンザドが先に詰めていく。しかしチアソンがジャブで飛び込むと膝。組み止めたキアンザドがケージに押し込もうとする。入れ替えようとしたチアソンにダブルアンダーフック。が、小手を巻いて投げたチアソンが上を取る。キアンザド下から殴っていく。ガードから腕十字へ。外れた。チアソン足でキアンザドの首を絞めるが、外れて立たれるとキアンザドがスタンドバックに。足をかけて倒したキアンザド。チアソン下から足関を狙ったが潰された。しかし脇をくぐって逆にバックを取る。キアンザド立ってスタンドバックの体勢。膝を入れるチアソン。両足フックしてバックマウント。顎ごとチョークに。じわじわ深く入っていき、喉に入った。キアンザドタップ!

返り討ちにしたチアソン

今大会でフェザー級ファイター3人がバンタムで出場、女子フェザー級は廃止の方向か。チアソンはバンタムで上位ランキングに入ってくるものと思われる。